XRP(写真=Shutterstock)

XRPは主要な下値支持線とみられてきた1.05〜1.07ドルを下抜け、1ドルを維持できるかが目先の焦点となっている。下値圧力が強まれば、次の節目として0.95ドル、さらに0.90ドルが意識されそうだ。一方で、XRP Ledger(XRPL)の利用者数は増加しており、ネットワーク利用の拡大と価格低迷の乖離が目立っている。

11日付のブロックチェーンメディアU.Todayによると、XRPは約1.02ドルで推移した。これまでレンジ相場の下限として機能していた水準を割り込んだ格好だ。

今回の下落は、単なる日次ベースの調整では片付けにくい。1.05〜1.07ドルのゾーンは、直近のもみ合い局面で繰り返し下値を支えてきたほか、短期移動平均線も約1.065ドル近辺に位置していた。

ただ、XRPはこの水準を回復できないまま、高値・安値をそろって切り下げる展開が続いている。このため、市場の防衛線は実質的に1ドルへ移ったとみられる。

チャート面でも、明確な反発の兆しはまだ乏しい。XRPは1.065ドルと1.082ドル付近の短期移動平均線を下回って推移している。

さらに上位の移動平均線は、それぞれ約1.178ドル、1.370ドルに位置する。仮に自律反発の動きが出たとしても、上値では複数の抵抗帯に順次直面する見通しだ。

下値余地にも警戒が必要だ。足元の水準を下回ると目立った支持帯は多くなく、売りが強まった場合には次の買い需要が見込まれる水準として0.95ドル前後、その下では0.90ドルが挙げられる。

日足のRSIは約34.2まで低下し、売られ過ぎの水準に近づいている。ただ、一般的な目安とされる30には達しておらず、テクニカル面ではなお下落余地を残しているとの見方もある。

一方、価格の弱さがネットワーク活動の鈍化によるものではない点は注目される。XRPLの利用者数は8月10日時点で約20万7028人だった。

7月中旬には約10万〜12万人だった利用者数は、足元で20万人を上回る水準まで増加した。ネットワーク利用は活発化しているものの、現物需要は下値を支えるほど強くはないという構図だ。

このため、市場ではネットワーク利用の拡大とトークン価格の値動きとの乖離が意識されている。活動の拡大は中長期的には基盤強化として受け止められ得るが、短期的な価格反発を直接保証する材料にはなっていない。

実際、XRPは利用者数の増加にもかかわらず支持線を失い、短期的な投資家心理にも改善はみられていない。

今後の焦点は、崩れた値動きの流れを反転できるかどうかだ。最初の戻りの目安となるのは、直近で上値抵抗として意識される1.065〜1.082ドルのゾーンとみられる。

この価格帯を明確に回復するまでは、1ドルが主要な防衛ラインとして機能する可能性が高い。逆に1ドル割れの状態が続けば、今回の下落は一時的な調整ではなく、一段安入りのシグナルとして受け止められる可能性がある。

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