Teslaのデザイン責任者は、次世代Roadsterについて「もうすぐ」と述べた(写真=Tesla)

Teslaのデザイン責任者、フランツ・フォン・ホルツハウゼン氏が、次世代「Roadster」について再び「もうすぐ」と発言した。だが、具体的な発売時期や仕様は明らかにしていない。2017年の初披露以降、投入延期が繰り返されており、公開デモもなお実施されていない。

米電気自動車メディアのElectrekが10日(現地時間)に報じたところによると、この発言はテレビ番組兼YouTubeチャンネル「ジェイ・レノのガレージ」の最新エピソードで出た。

番組内でジェイ・レノ氏が新型Roadsterの登場を待っていると語ると、ホルツハウゼン氏は「そうだ、本当にもうすぐだ」と応じた。レノ氏が「本当にもうすぐなのか」と重ねて確認すると、同氏は同じ表現を繰り返した。これに対し、レノ氏は「10年だ。10年までは少しあるが」と返した。

ただ、具体的な日付は示されず、性能や量産計画に関する新たな説明もなかった。

こうした発言に懐疑的な見方が出るのは、Roadsterの発売延期が長期化しているためだ。Teslaは2017年11月に試作車を公開し、当初は2020年の生産開始を見込んでいた。その後、時期は「12~18カ月後」、さらに2022年、2023年、2024年へと繰り返し先送りされた。

イーロン・マスク氏は2024年2月、年末までに量産仕様を公開し、2025年初めに納車すると述べていたが、これも実現していない。

公開デモの日程も二転三転している。マスク氏は昨年11月、公開デモの時期として2026年4月1日を挙げ、この日付なら自分に「言い逃れの余地」が生まれるとも語っていた。

その後、時期は4月末へと一度後ろ倒しされ、1~3月期決算のカンファレンスコールでは再び「1カ月程度」と修正された後、8月にずれ込んだ。ただ、8月に入った現時点でも公開デモは行われていない。

遅延の主因として挙がっているのが、SpaceXの「コールドガススラスター(cold gas thruster)」パッケージだ。マスク氏が数年にわたり予告してきた機能で、社内では「A71」と呼ばれているという。

TeslaとSpaceXは4月末、この機能を盛り込んだ初期プロトタイプをマスク氏に提示した。ただ、公開デモに持ち込める完成度には達しておらず、その結果、日程が8月までずれ込んだとされる。

Roadsterは初公開時、0~60マイル/時(mph)到達が1.9秒、最高速度が時速250マイル(約402キロ)、1回の充電での航続距離が620マイル(約998キロ)と説明されていた。価格は20万ドルからとしていた。

「Founders Series」の予約者は約10年前、25万ドルを預託したが、現在まで車両は引き渡されていない。

今回の発言の場も注目を集めた。ホルツハウゼン氏はTesla車ではなく、かつてGeneral Motors(GM)在籍時にデザインした「Pontiac Solstice」を持ち込み、V8エンジンを載せた400馬力の車両として紹介した。

同氏は番組内で「私はTeslaの人間だが、この音はかなりいい」と語った。

今回のコメントは、Roadsterの登場を改めて示唆する内容にとどまる。仮に近く動きがあるとしても、量産開始ではなく公開デモにとどまる公算が大きい。

2017年の初披露以来、2度目のデモすら実施されていないことを踏まえると、量産時期が2027~2028年にさらに後ずれする可能性もある。Teslaが今後、デモ日程と量産計画をあわせて示せるかが次の焦点となる。

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