iPhoneでは、アプリの設定変更時に目的の項目がどこにあるのか分かりにくい場面が少なくない。設定項目がアプリ内とAppleの設定アプリに分散しているためだ。米ITメディアの9to5Macは10日、Appleはこの導線をOSレベルで整理すべきだと指摘した。
ユーザーはまずアプリ内のメニューから設定を探すが、目当ての項目が見つからず、設定アプリへ移動しなければならないことがある。どちらを先に確認すべきか判断しづらく、操作も煩雑になりやすい。
この問題はApple純正アプリでも同様だ。標準のカメラアプリでは、1倍カメラの焦点距離について、標準の24mmに加え、自動クロップによる28mmや35mmをデフォルトに設定できる。また、1倍ボタンを押した際に異なる焦点距離を順番に切り替えるかどうかも選択できる。
ただ、こうした設定はカメラアプリ内からは見つけにくい。変更するには設定アプリを開き、「カメラ」から写真撮影関連の項目、さらにFusion Cameraのメニューへと進む必要がある。加えて、Appleのアプリごとの設定が設定アプリ内のどこに配置されているのかも把握しづらいという。
回避策がないわけではない。Snazzy Labsのクイン・ネルソン氏が作成したサードパーティー製ショートカットを使えば、利用中のアプリに対応する設定ページへすばやく移動できる。コントロールセンターに「アプリ設定」のショートカットを追加しておけば、使用中に設定変更が必要になった際、そこから呼び出せる。
もっとも、これは暫定的な対処にとどまる。設定項目がアプリ内にあるのか、設定アプリ側にあるのか分かりにくいという根本問題は解消されない。
9to5Macは、抜本策はApple自身が示すべきだと主張する。具体的には、すべてのアプリの設定メニュー下部に「もっと見る」のような項目を必須で設け、タップすると設定アプリ内の該当ページへ直接遷移できる仕組みを提案した。アプリ内で見つからない場合でも、追加の1操作で正しい設定画面へ移れるようにする狙いだ。
Appleはすでに、開発者が設定アプリの特定ページを開けるAPIを提供している。ただ、その活用は広がっていないという。9to5Macは、こうした機能を任意ではなく必須要件にすべきだと指摘している。ユーザーが設定を1つ変えるたびに、アプリ内と設定アプリの間を行き来しながら探し回る状況は、見直しが必要だとしている。