Apple初の折りたたみiPhoneとして取り沙汰される「iPhone Ultra」が、Samsung Electronicsの「Galaxy Z Fold 8」と近い画面比率や本体設計を採用する可能性が出てきた。現時点のリーク情報を踏まえると、両機種の差は画面構成そのものよりも、折り目処理や角の仕上げ、折りたたみ時の厚みといった細部に集まりそうだ。
米TechRadarは10日、これまでに出回っているiPhone Ultraのリーク情報とGalaxy Z Fold 8の仕様を比較し、両製品のディスプレイ形状はかなり近くなるとの見方を示した。
注目されるのはメイン画面だ。Galaxy Z Fold 8は7.6インチの有機ELディスプレイを搭載し、解像度は1828×2448、画面比率は4:3とされる。最大輝度は3000ニトと伝えられている。
ブック型の折りたたみ構造を維持しながら、従来の縦長寄りの折りたたみスマートフォンとは異なり、パスポートに近い比率の画面を採用している点が特徴とされる。
一方、iPhone Ultraのメイン画面は7.7〜7.8インチになる可能性が指摘されている。リーク元によって数値には差があるものの、最近の情報はおおむねこの範囲に収まっている。単純な画面サイズではGalaxy Z Fold 8をわずかに上回る一方、8インチと予想される「Galaxy Z Fold 8 Ultra」よりは小さい。
解像度はなお不透明だ。リーカーのDigital Chat Stationは昨年、iPhone Ultraの解像度として1920×2713を挙げたが、この数値は4:3の画面比率とは整合しないとの指摘が出ている。リークの一部には精度面の疑問が残るものの、4:3に近い画面比率そのものは比較的信頼できる情報とみられている。TechRadarも、リーク画像のレンダリングを根拠に、iPhone Ultraのメイン画面はGalaxy Z Fold 8と非常によく似た形状になるとみている。
画面輝度でも大差はつかない可能性がある。iPhone Ultraの具体的な輝度仕様は明らかになっていないが、「iPhone 17 Pro」が最大3000ニトに対応するとされることから、Appleの初の折りたたみiPhoneも同水準を目指すとの見方が出ている。
その一方で、iPhone Ultraは折り目を抑える設計に注力するとみられる。リークどおりであれば、展開時の折り目はGalaxy Z Fold 8より目立ちにくくなる可能性があり、画面の角もより丸みを持たせた処理になる可能性がある。
カバー画面の方向性も近い。Galaxy Z Fold 8は5.5インチの有機ELカバーディスプレイを搭載し、解像度は1248×1972、画面比率は16:10とされる。一般的なスマートフォンに比べて横幅が広く、相対的に正方形に近い形状だ。
iPhone Ultraのカバー画面については、5.49インチで解像度が1422×2088とする予測と、5.3インチとする予測がある。現時点では、Galaxy Z Fold 8と同程度かやや小さいサイズになる可能性が高い。画面比率は未確定だが、リークのレンダリングやダミーユニットから、16:10に近い形状になるとの見方が出ている。この場合、カバー画面の違いは主にサイズにとどまる可能性がある。
本体サイズには一部差が見込まれる。Galaxy Z Fold 8は、展開時が123.9×161.4×4.5mm、折りたたみ時が123.9×81.9×9.7mmとされる。これに対しiPhone Ultraは、リークベースで展開時が120.6×167.6×4.5〜4.8mm、折りたたみ時が120.6×83.8×9.0〜9.6mmと取り沙汰されている。実機仕様に反映されれば、iPhone UltraはGalaxy Z Fold 8よりやや短く、横に広い形状となる見通しだ。展開時の厚みは同程度かやや厚い一方、折りたたみ時はSamsung Electronics製より薄くなる可能性がある。
現時点の情報を総合すると、Appleは初の折りたたみiPhoneでSamsung Electronicsとまったく異なる形状を打ち出すのではなく、Galaxy Z Fold 8に近い「パスポート型」の画面構成を採る公算が大きい。競争力を左右するのは画面比率そのものではなく、折り目の抑制度合い、角の仕上げ、折りたたみ時の厚み、握りやすさといった使い勝手になりそうだ。
もっとも、今回の比較に用いたiPhone Ultraの仕様は大半がリーク情報に基づく。最終的なデザインやディスプレイサイズ、解像度、厚みなどは、Appleの正式発表を待つ必要がある。