ビットコイン(写真:Shutterstock)

ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏が、ビットコインの先行きについて弱気の見方を示した。重要な抵抗帯を回復できておらず、4〜6月に形成したヘッド・アンド・ショルダーズを踏まえると、5万8000ドル近辺まで下値を試す可能性があるという。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが10日(現地時間)に報じたところによると、ブラント氏は現時点でビットコイン相場に実際にポジションを取ってはいないものの、目先の方向感としては下落を見込んでいる。

同氏はX(旧Twitter)への投稿で、「まだ賭けてはいないが、もし賭けるなら下落だ」と述べた。ビットコインは初夏の急落後、比較的狭いレンジで推移しているが、6万7260ドル近辺の重要な抵抗線を回復できず、戻りの勢いも限られている。

ブラント氏が根拠として挙げたのは、4〜6月にかけて形成された大型のヘッド・アンド・ショルダーズだ。4月中下旬に7万ドル台後半まで上昇して左肩をつけ、その後5月には約8万2000ドルまで上昇して頭を形成。さらに5月末から6月初旬にかけて7万ドル台後半まで戻し、右肩を形成したという。

ネックラインは7万5000ドル前後に位置する。ビットコインは6月初旬にこの水準を下抜けた後、売り圧力が強まり、6万ドルを割り込んだ。ブラント氏が示したチャートでは、下値目標を示す矢印が5万8000ドル近辺まで伸びており、年初来安値圏を再び試す可能性を示唆している。

一方、短期的に反発基調を強める条件も示された。アナリストのテッド・ピローズ氏は、強気基調を取り戻すには、ビットコインが終値ベースで6万5000ドルを上回る必要があると指摘。さらに、6万7260ドルから6万8000ドルの抵抗帯を上抜けて初めて、買い手が主導権を取り戻せると分析した。

需給面では大口投資家の売りも重しとなっている。オンチェーン分析プラットフォームのLookonchainによると、あるクジラ投資家は直近で1019BTCを追加売却し、売却額は約6640万ドルに達した。このクジラは過去3週間で、約4億8690万ドル相当のビットコインを処分したとされる。

主要な抵抗帯を回復できないなかで大口の売りも続いており、市場では上値追いよりも下値再試験への警戒が強まっている。抵抗帯を明確に上抜けない限り、相場は反発継続の可否と下落再開のリスクを同時に見極める展開となりそうだ。

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