XRPは2026年に入って43%下落したものの、1000万~1億XRPを保有するクジラは保有残高を大きく積み増していた。オンチェーンデータ企業Santimentの集計によると、この保有帯のウォレットは年初から合計12.3億XRPを買い増した。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが7日、Santimentのデータを基に報じた。それによると、1000万~1億XRP保有ウォレットの合算保有量は、2026年初めの109.7億XRPから足元では122億XRPまで増えた。
現在の価格水準である1.04ドルで換算すると、今年積み増した12.3億XRPの価値は約12億7920万ドルとなる。2025年7月に記録した過去最高値(ATH)の3.66ドルで換算した場合は、約45億ドルに達する。
買い増しは一気に進んだわけではない。クジラは2025年11月だけで24億XRP超を取得し、保有残高を84億XRPから108億XRP超へと拡大した。その後は相場の弱含みを受けて買いの勢いが鈍り、2025年12月に110億XRPを上回っていた残高は、2026年初めには109.7億XRPへやや減少した。
ただ、2026年3月以降は緩やかながら継続的な買い増しが続いた。合算保有量は7月8日に122.7億XRPと過去最高を記録。その後は一部で売却が進み、足元では122億XRPまで低下したが、年初比ではなお大幅な増加となっている。
アドレス数の推移をみると、残高増加が既存クジラの買い増しだけによるものではないこともうかがえる。1000万~1億XRPを保有するアドレスは、年初の301件から現在は313件に増えた。2月中旬には285件まで減少したが、その後は持ち直し、7月初旬には322件まで増加した後、足元では313件まで戻している。
もっとも、この保有帯のアドレス数は2025年10月に付けた過去最高の351件には届いていない。それでも301件から313件へ増えたことは、新たにこの保有帯に入ったウォレットがあったことを示している。
一方、他の大口保有帯では異なる動きも見られた。1億~10億XRPを保有するクジラは、年初の84.3億XRPから現在は81.3億XRPへ減少し、年初来で3億XRPを市場に放出した。これに対し、100万~1000万XRP保有ウォレットは同期間に2.6億XRPを積み増し、現在は38.3億XRPを保有しているという。
10万~100万XRPを保有する「シャーク」層も保有残高を減らした。合算残高は年初の64.3億XRPから現在は63.7億XRPへ縮小した。
2026年のXRP市場では、大口保有者が一方向に動いたわけではない。1000万~1億XRP保有層は価格急落局面でも買い増しを続けた一方、1億~10億XRP保有層と10万~100万XRP保有層は残高を減らした。今後の需給を占う上では、価格動向に加え、保有帯ごとのアドレス数と累積保有量の変化が焦点となりそうだ。