XRP Ledger(XRPL) 写真=Shutterstock

XRP Ledger(XRPL)の1日当たり決済量が、今月初めのピークから約90%減少した。もっとも、市場ではネットワーク利用の急減というより、一時的に膨らんだ取引が平常水準へ戻った反動とみる向きが出ている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが9日付で報じたところによると、XRPLの決済量は7日に一時6億XRPを超えた後、9日には大きく低下した。下落率だけを見ればネットワーク利用の悪化にも映るが、過去1カ月の推移をみると、単純に利用減少と結論づけるのは早い。

実際、XRPLではここ数週間、短期間で決済量が急増した後、通常レンジに戻る動きが繰り返されてきた。8月にも再び急増し、決済量は約6億1490万XRPまで膨らんだが、こうした上振れが継続的な決済活動の拡大につながったわけではない。

今回の90%減で焦点となるのは、既存需要の消失というより、異常値の反動が大きい点だ。ネットワーク利用の構造的な鈍化と判断するには、低水準の活動が一定期間続くことを確認する必要がある。現時点のデータは、大口取引の急増が断続的に発生した後、従来の水準へ戻るこれまでのパターンと大きく変わっていない。

一方、ネットワーク指標とは別に、XRP相場の地合いはなお弱い。XRPは足元で1.03ドル(約155円)前後で推移し、日足では主要移動平均線を下回っている。より長期の移動平均線はそれぞれ1.185ドル(約178円)、1.377ドル(約207円)付近にあり、1.075ドル(約161円)〜1.087ドル(約163円)が目先の抵抗帯として意識されている。上値の重い展開が続いている格好だ。

チャート上では、高値を切り下げる流れも続いている。XRPは直近で1.05ドル(約158円)〜1.10ドル(約165円)で下げ止まりを試したものの、上抜ける勢いを欠いた。相対力指数(RSI)は40前後にとどまり、モメンタムの弱さを示している一方、極端な売られ過ぎを示す水準には達していない。

このため、短期的には1ドル(約150円)が重要な節目として注目されている。この水準を維持できれば、もみ合いを続けながら1.08ドル(約162円)〜1.10ドル(約165円)の再トライに向かう可能性がある。逆に1ドルを割り込めば、直近安値として意識される0.95ドル(約143円)〜0.97ドル(約146円)を再び試す展開も想定される。

市場では、決済量の急落そのものよりも、その下落が一時的な反動なのか、構造的な悪化の兆候なのかに関心が集まっている。足元では、決済量の90%減を直ちにXRPLの深刻な警告サインとみなす見方は限られており、大口取引の一時的な急増が剥落した動きとして受け止められている。

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