XRP Ledger(XRPL)上で、トークン化された実物資産(RWA)の規模が40億6000万ドルに拡大した。保有者数も199人に増加しており、RippleがXRPLを決済ネットワークにとどまらない機関投資家向けのトークン化基盤として育成する戦略が、足元の指標にも表れ始めている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが5日(現地時間)に報じたところによると、Rippleが進めるXRPLのRWAハブ化は、関連データの伸びとして確認されている。
RWA.xyzの集計では、XRPL上のトークン化資産価値は直近30日で2.18%増加した。保有者数は同期間に25.16%増えた。現在、XRPL上にはRWAが373件あり、別指標として資産価値は3億6882万ドルとされる。
こうした動きは、Rippleがインフラ企業のZILOとLicuidoへの投資を発表した直後に表面化した。Rippleは当時、投資の目的について、XRPLの機関投資家向け機能の拡張にあると説明していた。デジタル資産の発行や担保管理機能を取り込み、機関金融の需要を取り込む構えだ。
ステーブルコイン分野もXRPLエコシステムの一部として拡大している。ステーブルコインの時価総額は9億140万ドル、保有者数は約6万240人となった。
一方、ネットワーク活動が一様に拡大しているわけではない。RWAの直近30日間の移転額は1815万ドルまで大きく減少した。ステーブルコインの移転額も、1カ月で1.79%減の38億9000万ドルだった。
こうした傾向は、Evernodeが示したデータとも符合する。Evernodeは、XRPLにおけるトークン化の拡大ペースが、XRPの現物ETFへの関心を上回っていると指摘した。Evernodeによると、XRPL上のRWAは2025年1月の約7300万ドルから、同年12月には約9億ドルへ増加。その後は約43億ドル規模まで拡大したという。
これに対し、XRP現物ETFの累計純流入額は、2025年11月の上場以降で約15億ドルと集計された。XRPL上のトークン化資産価値はこの水準をおよそ3倍上回っており、資金の受け皿が単純な投資商品よりも、トークン化インフラに広がっているとの見方も出ている。
RippleはXRPLの課題として、決済の遅延、未活用担保、分断された流動性を挙げている。これに対応するため、トークン発行、カストディ、担保管理、複数通貨対応、アトミック決済を支える機能をプラットフォームに追加している。RLUSDについては、安全な同時決済に活用されていると説明した。
機関投資家との連携拡大も続いている。RippleはAviva Investors、Franklin Templeton、DBSとの協業を基盤に、トークン化金融のエコシステム拡大を進めている。足元のXRPLにおけるRWA増加は、ZILOおよびLicuidoへの投資とあわせ、機関投資家向け戦略の実効性を測る材料となりそうだ。