Solanaのネットワーク利用が過去最高を更新した。ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、8月2日までの1週間に処理した非投票取引は10億1000万件を超え、週次ベースで過去最多となった。一方、ネイティブトークンのSOLは74ドル前後で推移し、主要移動平均線を下回っている。
今回の記録は、Solanaのオンチェーン活動が過去最高水準に達したことを示すものだ。ネットワーク利用の面で、暗号資産業界でも有数の処理規模を持つブロックチェーンとしての存在感を改めて示した。
取引件数の増加は足元で突発的に起きた動きではない。2025年に入ってから週次取引量は一貫して増加し、8億件台を経て10億件を突破した。これまでの急増局面がミームコインの投機需要に左右されやすかったのに対し、今回はより持続性のある伸びとみられる。背景には、DeFi、ステーブルコイン送金、トークン発行、コンシューマー向けアプリの拡大など、複数分野での利用拡大がある。
今回の記録更新の背景には、Solanaの技術面での強みもある。高スループット、低手数料、速い取引確定が、開発者とユーザーの流入を支えているという。分散型アプリケーションの増加に伴い、短期的な投機局面が一巡した後も取引需要が失われず、基礎的な需要として定着しつつある点もうかがえる。
もっとも、こうしたネットワーク指標の強さが、直ちに価格の回復につながっているわけではない。SOLは現在74ドル前後で取引されている。6月の急落後はいったん落ち着きを取り戻したが、依然として主要移動平均線の下にある。50日EMAは79ドル前後、100日EMAは75ドル近辺に位置し、上値の重しとなっている。さらに、200日EMAは91ドル水準と一段上にある。
値動きにもなお明確な方向感は出ていない。SOLは6月に65ドルを下回る水準から反発した後、足元では72〜76ドルのレンジで推移している。50日EMAと100日EMAも現値近辺へ収れんしつつあり、相場が近く上下いずれかに動く可能性を示している。
モメンタム指標は中立圏にある。相対力指数(RSI)は46前後で、買い手と売り手のどちらにも明確な優位はみられない。出来高もレンジ相場の調整局面で細っており、市場は新たな方向感を示す材料待ちの様相だ。
市場の関心は、強いネットワークファンダメンタルズと価格推移の乖離に向かっている。Solanaは過去最多の取引を処理している一方、SOLはなお主要なテクニカル上の抵抗帯の下で推移する。オンチェーン活動の拡大が今後の価格に反映されるのか、それとも当面はネットワークの強さと相場の停滞が併存するのかが注目される。