写真=Reve AI

Glassnodeは、Bitcoinが2022年のFTX破綻後で最長の「降伏局面」にあるとの分析を示した。一方、オンチェーン活動には回復の兆しもみられており、価格サイクルの弱さとネットワーク利用の持ち直しが同時に進んでいる。

Cointelegraphが5日付で報じたところによると、GlassnodeのBitcoin価格サイクル総合指標は、2026年を通じて降伏局面が続く可能性を示している。

この指標は、Glassnode共同創業者のラファエル・シュルツェ=クラフト氏が作成した「Bitcoin Cycle Position Heatmap」。時価総額などの基礎的な価格指標を含む45の指標を組み合わせ、市場がサイクルのどの局面にあるかを示す。ヒートマップでは、青が強いほど降伏局面、赤が強いほどサイクル高値に向かう過熱局面を意味する。

注目点は、その期間の長さだ。Bitcoin市場は2021年11月の過熱局面を経て、2022年の大半を降伏局面で推移した。さらに同年11月のFTX破綻時には、Bitcoinは当時の弱気相場の安値となる1万5600ドルを付けた。

シュルツェ=クラフト氏は最新の指標について、「現在の市場はFTX破綻後で最長の冷却局面にある」と説明。「弱気相場の後半に近いが、過去の底で見られた濃い青の領域にはまだ達していない」との見方を示した。

指標の構成では、投資家の損益動向が大きな比重を占める。特に短期保有者と長期保有者の収益性を分けて反映しているという。

同氏はあわせて、一部指標は時間の経過に伴って解釈が変わる可能性があるとも指摘した。代表例として挙げたDormancyは、Bitcoinがオンチェーンで移動するまでに動かなかった日数を示す指標で、投資家の保有期間が長期化すれば数値が上昇し得る。このため、サイクル間で単純比較する際には注意が必要だとしている。

一方で、オンチェーン活動そのものは足元で活発化している。Glassnodeは最新レポートで、「オンチェーン活動が明確に強化された」と指摘。日次アクティブアドレス数と、エンティティ調整済み移転量が統計的な上限バンドを上回ったとした。ネットワーク参加と経済活動の規模が目立って増加したとも分析している。

このほか、Coldcardのハードウェアウォレットで低エントロピーのバグが悪用された後、小口のオンチェーン取引も急増した。一部投資家は直後に敏感に反応したものの、資金流出は次第に落ち着いた。

CryptoQuantの集計では、1BTC以下の取引増加はFTX破綻直後と同程度の水準に達した。7月31日時点の1日当たりの1BTC以下のオンチェーン取引量は3万9600BTCで、2022年11月16日の3万9900BTCに近い水準だった。

市場では足元、価格サイクル指標の長期的な冷え込みと、ネットワーク活動の回復が並行して進んでいる。単純な価格反発よりも、投資家の損益構造やオンチェーン取引の流れが、今後の底打ちを見極めるうえで重要な手掛かりになりそうだ。

Glassnodeの現時点の見立ては、市場が弱気相場の後半に入った可能性を示唆する一方、過去の局面のような明確な底打ちシグナルはまだ確認されていない、というものだ。

キーワード

#Bitcoin #暗号資産 #ブロックチェーン #オンチェーン #Glassnode #FTX
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.