ECプラットフォームを手掛けるShopifyが、第2四半期に市場予想を上回る業績を計上した。AI検索経由の流入拡大が追い風となったもので、同社はAI検索が既存の検索を代替するのではなく、加盟店サイトへの流入や受注を補完的に押し上げたとしている。TechCrunchが8月5日付で報じた。
Shopifyのハーリー・フィンケルスタイン社長は決算説明会で、AIを検索の代替ではなく補完と位置付けた。こうした効果は、同社の顧客基盤の中心である中小規模の販売事業者や、ロングテール型のECで特に目立ったと説明した。
同社によると、第2四半期のAI検索経由の流入と注文は前年同期比で3倍に増加した。一方で既存検索は落ち込んでいない。従来の検索セッションは過去2年で1.3倍に増え、ストアフロント全体のセッションの約3分の1を占めたという。
第2四半期の売上高は36億ドル(約5400億円)で、前年同期比36%増。ウォール街予想の34億ドル(約5100億円)を上回った。売上総利益は17億1000万ドル(約2565億円)と31%増え、予想の16億3000万ドル(約2445億円)を超えた。Shopifyは、AI検索の伸長が業績を一部押し上げたとの認識を示した。
同社はAI検索の強みとして、購買意欲に即した商品マッチングを挙げた。従来の検索エンジンが限られたキーワードや人気順を軸に結果を表示するのに対し、AIエージェントはShopifyのカタログ情報を繰り返し参照し、より構造化されたデータを基に条件に合う商品を探し出すという。
また同社は、取引プロセスにおけるAIの役割が大きくなるほど、自社の決済体験の強化にもつながるとの見方を示した。