写真=SK Telecom乙支路本社

SK Telecomは8月5日、2026年4〜6月期の連結営業利益が5660億ウォン(約623億円)となり、前年同期比67.3%増加したと発表した。前年計上のSIMカード交換関連費用の反動に加え、AIインフラ事業の伸長が寄与した。AIデータセンター売上も大きく伸びており、同社は投資を拡大しながら「AIカンパニー」への転換を加速する方針だ。

同期間の連結売上高は4兆3591億ウォン(約4795億円)で、前年同期比0.5%増だった。当期純利益は4660億ウォン(約513億円)で、同459.8%増。持分法損益が前年同期の54億ウォンの損失から、469億ウォンの利益へ改善したことが純利益を押し上げた。

EBITDA(減価償却前営業利益)は1兆4423億ウォン(約1587億円)で、前年同期比17%増。EBITDAマージンは33.1%だった。

単体ベースの売上高は3兆1170億ウォン(約3429億円)で0.6%減少した一方、営業利益は4277億ウォン(約470億円)と70.5%増えた。子会社SK Broadbandは、売上高が1兆1603億ウォン(約1276億円)、営業利益が1325億ウォン(約146億円)で、それぞれ3.6%増、44.3%増だった。

AIデータセンター売上は92.5%増

AI事業は2桁成長を維持した。AIデータセンター売上は、稼働拡大に加えて海底ケーブル売上が寄与し、1362億ウォン(約150億円)と前年同期比92.5%増、前四半期比3.6%増となった。

同社は、日本、韓国、香港、シンガポールを結ぶ総延長1万500キロメートルの海底ケーブル「SJC2(Southeast Asia-Japan Cable 2)」を開通させている。

AIクラウド、AIカスタマーセンター、AIファクトリー、生成AI、サービス「A.」などを含むAI関連のB2B・B2C売上は613億ウォン(約67億円)で、前年同期比24.5%増だった。クラウド受注の拡大を背景に、前四半期比でも36.2%増加した。

SK Telecomは7月、100%子会社「SK Hyper」を設立した。SK Hyperは、AIデータセンター向け用地と電力供給能力の先行確保に加え、変電所の運営、送配電線の構築、グローバル顧客の誘致などの新規事業開発を担う。

SK TelecomはSK Hyperに7500億ウォン(約825億円)を出資する計画だ。これをもとに、2029年からAIデータセンター容量を段階的に5GWまで拡大し、顧客需要などを踏まえて15GW規模まで追加拡張する構想を示した。2026年に実行する初期出資額は3300億ウォン(約363億円)とする。

SK TelecomでAIデータセンター事業を担当するイ・ジェシン氏は同日のカンファレンスコールで、「AIインフラ需要の増加は一時的な現象ではなく、推論需要の拡大や公共・産業分野全般でのAI活用拡大に伴う構造的な変化だ」と述べた。その上で、「需要は中長期的に拡大が続く」との見方を示した。

SK Hyperへの出資計画については、「SK Telecomが事業費をすべて負担するのではなく、プロジェクトを直接主導しつつ外部投資を最大限呼び込む構造だ」と説明し、「直接投資の規模は限定的に維持する」とした。

AIデータセンター事業は、まず顧客を確保した上で設備拡張を進める方針だ。建設に必要な資金についても、顧客確保後に財務投資家を通じて調達する計画としている。

固定通信は増収、1株配当は830ウォン

4〜6月期の携帯電話加入者数は2197万人で、前年同期比0.1%減少した。移動通信売上は2兆5634億ウォン(約2819億円)で、同1.9%減。マーケティング費用は7477億ウォン(約823億円)と3.1%増えた。

固定系事業では、超高速インターネット加入者の増加が成長をけん引した。固定通信売上は2968億ウォン(約326億円)で、前年同期比3.8%増。超高速インターネット加入者数は734万8000人と、2.4%増加した。

一方、有料放送売上は4711億ウォン(約518億円)で0.8%減少した。IPTV加入者は675万4000人で0.5%増えたが、ケーブルテレビ加入者は267万7000人で3.4%減った。専用回線や法人向けソリューションなどを含むエンタープライズ売上は2801億ウォン(約308億円)で、3.6%減だった。

4〜6月期の配当は1株当たり830ウォン。配当総額は1768億ウォンで、配当基準日は31日とした。あわせて、2024〜2026年は毎年、連結ベースの調整後当期純利益の50%以上を株主還元に充てる方針も示した。

同社は、前年のSIMカード交換関連費用の反動に加え、収益性を重視した経営が業績改善につながったと説明した。

CFOのパク・ジョンソク氏は、「上期は通信事業を基盤に収益体質を強化し、AIデータセンター事業の迅速な拡大に向けた土台を整えた」と述べた。その上で、「韓国がアジアのAIインフラ拠点へ飛躍する上で、SK Telecomが主導的な役割を果たす」と語った。

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