NetmarbleのGタワー(写真=Netmarble)

Netmarbleは、新作偏重の事業運営を見直し、既存タイトルの長期運営と売上拡大を重視する方針に切り替える。新作の投入基準を厳格化すると同時に、ライブ運営力を強化し、業績の安定性向上につなげる考えだ。

同社は2026年下期の新作ラインアップを3本に絞り込んだ。上期の新作実績を受けて市場の懸念が強まるなか、タイトル数の拡大よりも、投入基準の見直しとライブゲームの運営力強化を優先する。

キム・ビョンギュ代表は5日の2026年第2四半期決算説明会で、「下期ラインアップを早い段階で調整したのは、より厳格な投入基準を設け、新作投入に伴う大きなリソースを効率的に配分する必要があると判断したためだ」と述べた。

今回の見直しの目的は、単なるコスト削減ではなく、ライブゲームのプロダクトライフサイクル(PLC)の長期化にある。Netmarbleはこれまで、多数の新作を投入できる体制を評価されてきた一方で、配信後の寿命が相対的に短いとの見方もあった。新作依存の成長構造を補うには、既存タイトルの寿命延長と売上拡大が必要だという。

◆「7年超でも成長」――『七つの大罪:グランドクロス』が示した可能性

同社は長期運営戦略の根拠として、『七つの大罪:グランドクロス』を挙げた。サービス開始から7年を超えたタイトルだが、2024年以降は年商1000億ウォンを上回り、2025年から2026年上期にかけても売上の増加が続いたとしている。

Netmarbleは、継続率の改善や大型アップデートなど、同作で蓄積した運営ノウハウを他のライブゲームにも横展開する計画だ。実際、同作は第2四半期に7周年アップデートの効果で売上を大きく伸ばし、全社売上の5%を占めた。

『Marvel Contest of Champions』もシーズンプロモーションを追い風に成長を維持した。第2四半期のタイトル別売上構成比は、『Marvel Contest of Champions』が9%で最大。『七つの大罪:Origin』、ラッチャスロット、ジャックポットワールド、キャッシュフレンジーはそれぞれ7%だった。

同社は、新作本数を減らしても既存ゲームのサービス地域拡大が順次進むため、売上が直ちに落ち込むことはないとみている。6月に投入した『Soul: Enchant』は国内主要アプリ市場で首位を記録しており、今後は地域展開の拡大と継続的なコンテンツ更新を通じて、長期的な実績につなげる考えだ。

◆売上は前四半期比15%増、費用は拡大 Gタワー売却で財務改善

第2四半期は既存ゲームの売上成長に新作投入効果が重なり、前四半期から業績が改善した。連結売上高は7492億ウォンで、前年同期比4.4%増、前四半期比15.0%増。営業利益は801億ウォンで前年同期比20.8%減だったが、前四半期比では50.8%増となった。

EBITDAは1120億ウォンで前四半期比33.5%増、EBITDAマージンは14.9%。当期純利益は2039億ウォンで、Gタワー売却に伴う処分益などを反映した。上期累計では、連結売上高が1兆4009億ウォン、営業利益が1332億ウォンだった。

一方、費用面では新作関連の負担が膨らんだ。第2四半期の営業費用は6691億ウォンで前四半期比11.8%増。『モンギル:スター・ダイブ』と『Soul: Enchant』の投入により、マーケティング費は1835億ウォンと9.1%増加した。賃上げの影響で人件費も1825億ウォンと8.9%増えた。

外部IPゲームの売上比率上昇に伴い、支払手数料も2356億ウォンと前四半期比17.3%増加した。売上高に対する支払手数料率は30.8%から31.4%へ0.6ポイント上昇した。外部IPゲームの比重が高まるほど、手数料負担も増える構造だという。

ト・ギウクCFOは手数料引き下げ効果について、「今年の業績への影響は軽微で、来年から意味のある水準の効果が出ると期待している」と述べた。下期のマーケティング費は、上期より安定的に推移する見通しだ。

Netmarbleは上期に資産ポートフォリオの見直しも進め、財務健全性を強化した。第2四半期末の現金・現金同等物は8097億ウォンで、第1四半期末比533億ウォン増加。短期借入金は7625億ウォンから3059億ウォンへ4566億ウォン減少した。Gタワー売却で有形固定資産は減少したものの、処分益と現金流入によって財務余力を確保した。

◆下期新作は3本、2027年ラインアップは別途開示へ

Netmarbleは下期に、『俺だけレベルアップ:カルマ』『シャングリラ・フロンティア:七つの最強種』『プロジェクトAegis』の3作品を投入する。『俺だけレベルアップ:カルマ』はグローバル向けのモバイル・PC向けローグライトアクションRPG、『シャングリラ・フロンティア:七つの最強種』は日本向けのモバイル・PC向け収集型RPG。『プロジェクトAegis』はグローバル向けのモバイル・PC向け収集型RPGとして開発中だ。

同社は9月の東京ゲームショウで、『俺だけレベルアップ:カルマ』と『シャングリラ・フロンティア:七つの最強種』に加え、2027年投入予定の『Pearl in Blue』も公開する予定だ。2027年以降の新作ラインアップの本数や投入時期については、別途示すとしている。

同社は、新作の成否だけでなく、既存ゲームの売上を長期に維持・拡大できる運営力が、今後の業績安定と成長性を左右する鍵になるとの認識を示した。

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