ジェイソン・カラカニス氏。写真=Reve AI

Uber初期投資家として知られるエンジェル投資家のジェイソン・カラカニス氏が、ビットコイン保有分の半分を売却し、SolanaやBittensor(TAO)といった他の暗号資産関連プロジェクトへ資金を振り向けるべきだとの考えを示した。値上がり期待よりも、実際にプロダクトを生み出しているかを重視する姿勢を鮮明にした格好だ。

ブロックチェーン専門メディアのU.Todayが4日(現地時間)に伝えたところによると、カラカニス氏は「もし自分の兄がビットコインを保有しているなら、その半分を売ってSolanaやBittensorのような案件に振り向けるよう勧める」と述べた。

同氏はビットコインに対する懐疑的な見方も改めて示した。「ビットコインの弱気局面は底打ちした」と冗談交じりに語ったうえで、「SolanaとBittensorは構想を語るだけでなく、実際に新しいプロダクトを投入している」と発言した。投資判断の軸を、価格上昇期待ではなくプロダクトの実績に置いていることを明確にした形だ。

今回の発言は、これまでの同氏の慎重な姿勢とは対照的だ。カラカニス氏はここ数年、Solanaを保有したことはないと公言してきた。2024年末にも「自分はSOLを保有したことがない」と述べ、投機以外の有意なユースケースを示す声が見当たらなかったと主張していた。

さらに2025年初めまでは、保有している暗号資産はビットコインのみで、SolanaやXRPには距離を置く立場を繰り返し強調していた。

もっとも、足元では発言に変化も見られる。インタビューや投稿では、「起業家がTAOやSOLを基盤に事業を拡大している」と言及し、Solanaが実際にプロダクトを生み出していると評価した。ただ、現時点でSOLに投資しているかどうかや、自身のベンチャー投資会社とSolana Labsとの直接的な関係については明らかにしていない。

市場では今回の発言について、単純なビットコイン離れというより、投資判断の軸足を移しつつある兆候と受け止める向きがある。カラカニス氏は依然として長期のビットコイン保有者とみられる一方、最近はビットコイン・エコシステムの内部構造にも公然と問題提起してきた。とりわけ、Strategyを率いるマイケル・セイラー氏への批判を続けている。

同氏は今年初め、「ビットコインにはStrategyという問題がある」と指摘した。Strategyの影響力が過度に大きくなり、その結果として投資家の認識や市場の見方がゆがむ、との見立てを示したものだ。

また投資家に対しては、Strategy株を買うよりビットコインを直接購入するよう繰り返し勧めてきた。Strategyの資金調達の仕組みが、不要なリスクを招くというのが理由だ。

過去には「Strategy株が大きく下落しても決して買わない」と語ったこともある。加えて、同社が財務難に陥ったとしても、納税者の資金で救済すべきではないとの考えも示していた。こうした発言からは、ビットコインそのものとビットコイン関連企業を切り分けて見ている姿勢がうかがえる。

そのうえで今回の提案は、ビットコインを全面的に否定するものというより、資産配分の見直しを促す内容といえる。全て売却すべきだとしているわけではなく、保有分を半分に減らし、実際にプロダクトを投入しているネットワークやプロジェクトへ振り向けるべきだというのが主旨だからだ。

同氏はXへの投稿でも、ビットコインの一部を売却し、「実際に新しいプロダクトを提供している」BittensorやSolanaのような案件に資金を移すべきだとの考えを示している。今後、同氏自身の実際のポートフォリオがどう変化していくのかにも関心が集まりそうだ。

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