FuriosaAIは8月5日、米AIインフラ企業のI/ONX HPC、データセンターの開発・運営を手がけるVeloxと連携し、スウェーデン・ストックホルムで進む15MW級のAIデータセンター計画に参画すると発表した。欧州の大規模AIインフラ案件に、同社のAI推論アクセラレーター「RNGD」が本格採用される形となる。
同データセンターは、2027年初めに2MW規模の第1段階を先行稼働し、その後同年中に8MWを追加する計画。長期的には15MWまで段階的に拡張する。FuriosaAIは第1段階でRNGDを1800枚供給し、最終的には累計で8800枚超を導入する予定だ。
RNGDは、I/ONX HPCの高密度AIサーバープラットフォーム「Symphony SixtyFour」に搭載される。システムはGPUと組み合わせたヘテロジニアスなAIコンピューティング環境として構成し、大規模言語モデルやエージェンティックAIの推論をRNGDが担う一方、モデル学習やその他の演算はGPUが担当する。これにより、データセンター全体で性能と電力効率の両立を図る。
各社の役割は、FuriosaAIがRNGDのハードウェアとソフトウェアスタックを提供し、Veloxがデータセンターの開発・運営を担当する。I/ONX HPCはシステム統合とAIプラットフォームを担う。
欧州主要国では、AI主権の確保と電力効率を重視した持続可能なAIインフラの整備が進んでおり、高効率な推論基盤への需要が拡大している。スウェーデンは、安定した電力インフラと成熟したデータセンターエコシステムを背景に、欧州AIインフラの有力拠点として存在感を強めている。
今回のプロジェクトは、欧州全域の企業やクラウド事業者向けにAI推論サービスを提供する計画だ。