写真=Reve AI

SpaceXが、Teslaの大型蓄電システム「Megapack」の調達を大幅に増やしていることが分かった。米TechCrunchが4日(現地時間)に報じたもので、2026年4〜6月期の購入額は2億9500万ドル(約443億円)、年初来では3億2900万ドル(約494億円)に達したという。

今回の動きは、イーロン・マスク氏が率いるグループ企業間の結び付きを改めて示す事例といえそうだ。マスク氏はSpaceXの最高経営責任者(CEO)であり最大株主でもあるほか、Teslaも率いている。

さらに、マスク氏の人工知能(AI)企業xAIは2025年にソーシャルメディア(SNS)プラットフォームX(旧Twitter)を買収し、今年初めにはSpaceXがxAIを吸収したとされる。

市場では、今回調達したMegapackがxAIのデータセンター向けに充てられるとの見方が出ている。xAIはこれに先立ち、データセンター向けとして4億3000万ドル(約645億円)規模のMegapackを購入していた。2026年1〜3月期の購入額は3400万ドル(約51億円)だった。

またSpaceXは、2025年12月時点で、メーカー希望小売価格(MSRP)ベースで総額1億3100万ドル(約197億円)相当のTesla「Cybertruck」を確保していたという。

大型蓄電池は、データセンター運用を支える重要設備の一つとされる。xAIは米ミシシッピ州のColossusデータセンタープロジェクト周辺で、無許可のタービン数十台を含む天然ガス発電に大きく依存してきた。

もっとも、天然ガス発電だけでデータセンターの電力需要に安定対応するには限界がある。Megapackは、1秒未満で立ち上がる大規模なバックアップ電源として機能し、GPUの稼働で消費電力が瞬間的に跳ね上がる局面で追加電力を供給する役割も担う。

AIデータセンターでは、学習や推論の負荷が集中すると消費電力が急変しやすい。こうした電力ピークは、地域の電力会社による追加料金の要因となるほか、現場の発電設備容量を超えるリスクもある。蓄電池はピークを平準化し、コスト抑制と安定稼働の両面を支える。

SpaceXによるMegapack調達の拡大は、xAIのインフラ増強と歩調を合わせた動きとみられる。特に4〜6月期の購入額は1〜3月期から大きく増えており、データセンターの電力運用における蓄電設備の重要性が急速に高まっていることを示している。

こうした動きによって、マスク氏のグループ内でTeslaのエネルギー事業とAIインフラ需要が相互に結び付く構図も、より鮮明になっている。

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