ServiceNowは4日(現地時間)、自律型セキュリティ製品6種とAIセキュリティエージェント群を発表した。脆弱性対応やインシデント対応、コンプライアンス業務を自動化し、アナリストが各工程に都度介在しなくても対応完了まで進められるようにする。
SiliconANGLEが同日報じた。
今回の発表は、買収したAmisとVeraの技術を統合した「Autonomous Security and Risk」ポートフォリオの拡充に当たる。ServiceNowは4月20日に接続デバイスのセキュリティを手がけるAmisの買収を完了。これに先立つ3月2日には、アイデンティティセキュリティ企業Veraの買収も終えていた。両社の技術は5月に同ポートフォリオへ統合された。
同社は、事後対応型ツールに依存する従来の運用から脱却し、各レイヤーに制御を組み込むことで継続的にリスクを低減する戦略を打ち出している。企業のセキュリティチームは一般に70種類超のツールを併用している一方、エンドポイント、クラウド、アイデンティティの情報が分散し、状況を統合的に把握しにくいと同社は指摘する。
新製品のうち、「Agentic Exposure Management」は複数ソースの脆弱性情報を集約し、脅威インテリジェンスと優先順位付きの対応リストを提示する。「Vulnerability Remediation AI Specialist」は大規模環境での分類作業を担い、リスクの低いパッチは自動適用できる。検知領域では、アプリケーションセキュリティ、動的アプリケーションセキュリティテスト、外部アタックサーフェス管理の製品も追加した。
Amisの技術は、サイバー・フィジカル・セキュリティ分野に反映した。「Agentic AI for Cyber Physical Security」は、運用技術(OT)や医療ネットワーク上のデバイスをエージェントレスで検出し、通常時の挙動ベースラインの設定、継続的なコンプライアンス点検、攻撃経路のモデリングを実行する。
Veraの技術を適用したアイデンティティセキュリティ分野では、「AI Agent Access Security」と「Non-Human Identity Remediation」を追加した。AIエージェントのアクセスを統合的に制御するほか、キーのローテーション、アカウント廃止、権限取り消しを支援する。
インシデント対応とコンプライアンス自動化も強化した。「Tier 2 SOC AI Specialist」は、複合的なセキュリティインシデントに対して多段階の対応計画を立案し、実行する。関連情報の補完、相関分析、隔離は人手を介さず処理し、高リスク案件だけをアナリストに引き渡す。
継続モニタリングエージェントは、ServiceNowの内外システムにまたがって、職務分掌の分離、アクセス権限、構成状態をリアルタイムで点検する。「Crypto Asset Compliance」は、オンプレミスおよびクラウド環境に残る旧来の暗号アルゴリズムを特定し、耐量子標準への移行を支援する。