CNBC「Mad Money」司会で、ヘッジファンド運用者としても知られるジム・クレイマー氏は4日、量子コンピューティングによるリスクを理由に、保有するBitcoinをすべて売却する考えを明らかにした。
Cointelegraphによると、Bitcoinは5日時点で約1.7%上昇し、6万3500ドルを上回った。ただ、年初来では27%下落している。
クレイマー氏は31日の番組で、前日の放送に出演したIBMのアルビンド・クリシュナ会長兼CEOの発言を引き合いに、売却方針を示した。クリシュナ氏は、今後3〜4年のうちに量子コンピューティングが暗号資産にとって脅威となる可能性があるとして、警戒を呼びかけたという。
これに対し、一部の暗号資産投資家の間では、クレイマー氏の売却発言をむしろ買い材料と受け止める動きも出た。背景にあるのは、同氏の相場観と逆方向に動くとする「逆クレイマー」の見方だ。
Grit Trading Academy創業者のアーチ・スペンサー氏は、クレイマー氏が売るなら買い場だと投稿した。匿名投資家のBitcoin and Babblesも、クレイマー氏が売却に言及するたびにBitcoinを買い増してきたと語った。
量子コンピューティングがBitcoinに実際の脅威となる時期を巡っては、見方が分かれている。Blockstreamのアダム・バックCEOは2025年11月、Bitcoinが少なくとも20〜40年は現実的な量子リスクに直面しないとの見解を示していた。
一方、Bernsteinのアナリストは4月のリポートで、Bitcoinが量子耐性を備えたセキュリティ更新を準備できる猶予は3〜5年程度との見方を示した。