写真=CrowdStrike

CrowdStrikeは、「2026年版脅威ハンティング報告書」を公表し、AIが攻撃ツールとして利用されるだけでなく、攻撃対象にもなっていると明らかにした。脆弱性悪用のスピードも一段と速まっており、2026年1〜6月には事例の88%で、概念実証(PoC)公開から48時間未満で実攻撃に使われたという。

同社によると、攻撃の標的はAIインフラや企業の大規模言語モデル(LLM)へのアクセス権、ソフトウェアサプライチェーン、クラウド環境全般に広がっている。

報告書は、2025年7月から2026年6月までの1年間を対象に、290超の命名済み攻撃グループの動向を追跡した内容をまとめたもの。今年からは、人手による侵入に加え、自動化された攻撃も集計対象に含めた。

脆弱性悪用の速度は、さらに加速している。CrowdStrikeがPoC公開から実際の悪用までの時間差を分析したところ、2026年1〜6月は事例の88%で48時間未満だった。

中国系のグループとされるVolt Panda、Genesis Pandaの動きはさらに速かった。React Server ComponentsとNext.jsに存在する認証不要のリモートコード実行脆弱性「React2Shell」(CVE-2025-55182)は2025年12月3日に公開され、翌日には動作するエクスプロイトコードが出回った。両グループはその24時間以内に攻撃に着手したとしている。

AIインフラを直接狙ったとみられる動きも確認された。企業のLLMへのアクセス権を奪う「LLMjacking」攻撃も出現したという。

ソフトウェアリポジトリは、引き続き開発者環境への侵入経路として重要な位置を占めた。2026年上半期に確認された悪性リポジトリ関連の脅威の87%は、悪性のnpmパッケージだった。

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