XRPの平均取引額が、時価総額上位10の暗号資産の中で首位となった。TradingViewの暗号資産スクリーナーによると、平均取引額は8万6680ドルで、ビットコインやイーサリアムを大きく上回った。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが7月31日(現地時間)に報じた。
TradingViewの集計では、ビットコインの平均取引額は約1万4200ドル、イーサリアムは約3280ドルだった。USDTやUSDCなど主要ステーブルコインもXRPを下回った。XRPは一部の主要ブロックチェーンに比べ取引件数では見劣りするものの、1件当たりの送金額は大きいことがうかがえる。
こうした数値は、XRP Ledger(XRPL)で処理される取引の総数が他の主要ブロックチェーンより少なくても、1件当たりで動く資金が大きいことを示している。平均取引額が8万6000ドルを超えたことで、足元のXRPLでは少額の個人取引よりも高額送金の比重が高まっている可能性がある。
市場では、この動きを機関資金流入の兆候とみる向きもある。XRPコミュニティの一部では、新たなデータをネットワーク内の機関投資家の活動シグナルと受け止める声が出ている。一般に大口参加者は、1回の取引でより大きな資金を動かす傾向があるためだ。
もっとも、平均取引額だけで機関投資家の参加を断定することはできない。大口取引は機関投資に限らず、取引所ウォレット間の移動や、いわゆるクジラによる資金移動でも発生し得るためだ。このため、機関資金拡大の直接的な証拠とみなすには限界がある。
一方、こうした動きはXRPL上での実世界資産(RWA)やステーブルコイン関連の利用拡大とも重なる。RWA.xyzによると、XRPLは直近6カ月で新たにトークン化されたRWAの受け入れ額が26億ドルに達し、全ブロックチェーンで2位となった。ネットワーク全体のRWA残高は43億8000万ドルまで増加した。
ステーブルコイン分野でも拡大が続いている。XRPLにおけるステーブルコイン送金額は直近30日で10.8%増の42億8000万ドルとなり、ステーブルコイン時価総額は9億2600万ドルに達した。このうち、RippleのRLUSDがネットワーク上のステーブルコイン市場の約94%を占めた。
XRPLはあわせて、決済や清算を軸とした活用も広がっている。RLUSDの比率上昇は、XRPLが決済や機関金融の領域で果たす役割を強める要因の一つとみられている。
XRPは1.07ドル前後で取引され、24時間ベースでは約0.8%下落した。時価総額は約671億ドル。今後、アクティブアドレスの増加や取引所資金フローなど他のオンチェーン指標の改善が続けば、XRPLが高額取引を処理するネットワークとして、機関資金移動の受け皿となるかどうかに市場の関心が集まりそうだ。