チャールズ・ホスキンソン氏のイメージ画像(提供:Reve AI)

Cardano創業者のチャールズ・ホスキンソン氏は、技術面では大きく前進しているにもかかわらず、市場評価や業界内での存在感がそれに見合っていないとして、戦略の見直しとガバナンス再編の必要性を訴えた。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、同氏は7月31日(現地時間)のライブ配信で、2024年時点と比較したCardanoの現状に言及。技術開発の進展に対し、市場の評価が追い付いていないとの認識を示した。

技術面の成果として挙げたのが「Ouroboros Leios」アップグレードだ。現在テスト段階にあり、トランザクション処理能力とスケーラビリティの大幅な改善を目指しているという。

同氏は、こうした開発の進展が、Cardanoが業界内でも研究開発を重視するブロックチェーンの一つであることを改めて示していると説明した。

その一方で、技術的な成果が市場での実績に結び付いていない現状も認めた。Cardanoのブランド力や市場での位置付け、暗号資産業界からの評価は本来あるべき水準を下回っているとし、競争力を取り戻すには重要な戦略判断が必要だと強調した。

こうした発言は、Cardanoが長期的な下落局面を経て立て直しを図る中で飛び出した。ADAは2024年の米大統領選後に一時1.31ドルまで上昇し、デジタル資産の時価総額上位10銘柄の地位を維持したが、その後は大きく下落した。

足元の価格は0.18ドル前後で、2024年12月の高値から約87%下落。時価総額ランキングも13位に後退している。

価格低迷に加え、エコシステム内の課題も続いた。一部プロジェクトは終了し、Cardanoのインフラ開発会社EMURGOはPentadから撤退した。

ガバナンスを巡る論争も収まらず、コミュニティ心理の重荷になっている。このような状況でも同氏は、自身の方針に全員の賛同が得られなくても、エコシステムの推進を続ける考えを明確にした。

自らが目指す方向性はすでに定まっているとして、同じビジョンを共有する参加者には、全面的な合意を待つのではなく実行に力を貸してほしいと呼び掛けた。

さらにコミュニティに対しては、「ADAを正常な軌道に戻すこと」と「Cardanoにおける勝利の文化」を取り戻すことに注力するよう要請した。長期的にはCardanoをブルーチップ級のブロックチェーンと位置付け、すでに業界の基盤ネットワークの一つとして定着しているとの見方も示した。

市場サイクルの変化や競争激化があっても、長期的な重要性が損なわれることはないとの認識も示している。

また同氏は、Cardano再建に向けた構想の一つとして、政治政党を設立し、オンチェーンガバナンスに直接参加する委任代表者(DRep)を設ける考えを明らかにした。この構想については、エコシステム内で強まる冷笑や悲観論に対応し、より建設的なガバナンス参加を促す助けになると説明した。

ホスキンソン氏が示した課題の重心は、単なる技術開発ではなく、市場の信頼回復とリーダーシップ体制の立て直しにある。スケーラビリティ改善とガバナンス再編を、実際の反転材料につなげられるかが今後の焦点となる。

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