写真=Line BK

タイのモバイルバンキングプラットフォーム「Line BK」は8月3日、2026年上期の顧客数が前年同期比12%増の880万人超になったと発表した。融資利用者は93万1000人と同15%増加し、融資残高は290億バーツに達した。

Line BKは、LINEアプリ上でバンキング、融資、保険などの金融サービスを提供している。上期は顧客基盤と融資実績の拡大が続いた。

同社は、デジタル融資の利用方法や責任ある借り入れのあり方を訴求するブランドキャンペーンを展開している。あわせて、既存の融資顧客がLINEアプリを通じて家族や知人に推薦コードを共有できる友人紹介機能も導入した。紹介を受けた利用者が融資の申請・契約を完了すると、紹介者と新規顧客の双方にキャッシュバックを付与する仕組みだ。

同機能の利用者は、提供開始後に1万人を超えたという。

融資審査には、非金融データを活用した独自の信用評価モデル「KLINEスコア」を採用している。従来の融資やカード利用の履歴が乏しい利用者についても、代替データを用いて返済能力を評価するモデルとしている。

保険分野でも商品ラインアップを広げている。Line BKはタイの生命保険会社ムアンタイ生命保険と提携し、今年初めにがん保険「CIケアプラス」を投入した。がんに関連する入院費と外来治療費を最大500万バーツまで保障する。

同社によると、「CIケアプラス」は発売から1カ月で月間保険料収入全体の約15%を占めた。

今後についてLine BKは、タイで段階的に導入される仮想銀行制度が、デジタル金融市場の競争激化と金融アクセスの拡大につながるとみて、関連商品・サービスを拡充する方針を示した。

Kasikorn Lineのタナ・ポティカムジョーン最高経営責任者(CEO)は「流動性管理の重要性が高まるなか、顧客が求めているのは単に高い融資枠ではない。自らの財務状況に合わせて、無理なく簡便に返済できる金融ソリューションだ」と述べた。

Line Financialのキム・ヨンウン最高執行責任者(COO)兼Kasikorn Line取締役会議長は「デジタル金融の競争力は、顧客の日常のなかで金融のハードルをどこまで下げられるかにかかっている」としたうえで、「タイの顧客の変化する金融ニーズに対応していく」と述べた。

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