画像=ChatGPT

韓国政府が、国民がAIを学び、サービスを開発し、現場で活用するまでを一貫して支援する統合基盤の整備に乗り出した。韓国科学技術情報通信省は3日、国立光州科学館で「みんなのAI成長のはしご」プロジェクトの発足式を開き、「みんなのAI学び場」「みんなのAI実験室」「みんなのAIラウンジ」の統合開設を発表した。

同プロジェクトは、これまで個別に進めてきたAI教育、開発、実証の各インフラを連携させ、「学習→開発→事業化」へとつなぐ段階的な支援の仕組みを構築する取り組みだ。

オンラインAI教育ポータル「みんなのAI学び場」では、公的機関と民間の教育コンテンツを一元的に提供する。小中高生から大学生、若年層、一般まで幅広い利用者を想定する。

生成AIを活用した対話型検索機能を通じて、利用者の関心分野や学習レベルに応じた教育コンテンツを推薦し、関連サービスへ案内する。

現時点では、EBS E-SSOF、SchoolAI、K-MOOC、STEP、AIデジタル学び場、小商工人知識学び場など、政府系の教育プラットフォームと連携している。AI関連の現場教育、展示・イベント、コンテスト情報もあわせて提供する。

同省は今後、民間教育プラットフォームとの連携範囲を段階的に広げる。ログインや会員管理の仕組みを導入し、学習履歴の管理やパーソナライズしたコンテンツ推薦機能も強化する方針だ。

「みんなのAI実験室」は、アイデアを持つ国民が費用や技術面のハードルを抑えながらAIサービスを開発できるようにするオンラインプラットフォームだ。自然言語ベースのコーディング環境に加え、生成AIモデルの利用トークン、民間クラウド、AI開発支援ツールを提供する。

また、公的・民間データ9万9000件とAPI1万3000件も利用できるようにする。

専門技術支援センターによる開発相談も受け付ける。利用者がアイデアを提案し議論する「AIアイデアコミュニティ」と、開発成果を共有する掲示板も設ける予定だ。

オフライン拠点となる「みんなのAIラウンジ」では、利用者がAIサービスを開発し、現場に適用して実証できる環境を整える。AI専門家の「AIシェルパ」が初心者によるサービス開発を伴走支援し、地域住民と専門家が地域課題のAIベース解決策を開発できるよう後押しする。

ラウンジは2026年中に、首都圏、江原、忠清、慶尚、全羅・済州の5圏域に整備する。首都圏では、金浦、高陽、城南、華城、安城の地域メディアセンターに設置する。

江原圏は江陵メタバース体験館、忠清圏は天安INNOSTARに整備する。慶尚圏では、大邱テクノパーク・スポーツ産業支援センター、凡魚図書館、馬山大、釜山・西面メイカースペースを拠点とする。全羅・済州圏の拠点は国立光州科学館とする。

「みんなのAI実験室」と「みんなのAIラウンジ」で発掘した優秀な開発チームには、法務、マーケティング、技術分野に関する起業初期の相談と事業化支援を提供する。

ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信相は「AI活用能力は、国民の誰もが備えるべき新たな基礎能力であり、国家競争力の中核でもある」としたうえで、「AIの恩恵がすべての国民に行き渡るよう、みんなのためのAI基盤をきめ細かく整えていく」と述べた。

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