Rippleが、今月予定していた10億XRPの解除を前に、7億XRPをあらかじめエスクローに戻した。これにより、市場に出る数量は実質3億XRPに圧縮された。市場では、売り圧力を抑える措置との受け止めが広がっており、季節的に軟調になりやすい8月の値動きへの影響が注目されている。
2日付のブロックチェーンメディア「U.Today」によると、Rippleは1日、2億XRPと5億XRPの計7億XRPを2回に分けてエスクローに再投入した。月次解除に先立ち、大半を再びロックした格好だ。
その後、システムは予定通り、5億XRP、3億XRP、2億XRPの3回に分けて計10億XRPを解除した。解除された10億XRPのうち7億XRPは再びエスクローに戻されたため、新たに市場へ供給されるのは約3億XRPにとどまった。
Rippleはこれまでも、毎月エスクローから10億XRPを解除し、必要分を除いた残りを再び預け入れる形で供給量を管理してきた。今回は解除前に7億XRPを先にエスクローへ戻した点が特徴で、市場の売り圧力に対する警戒感を事前に和らげる狙いがあったとみられる。
市場では今回の対応について、供給懸念を抑えるシグナルと受け止める見方が出ている。U.Todayは、投資家が懸念していた大規模な放出ではなく、市場への供給は限定的にとどまったと指摘。季節的に弱含みやすい8月初旬としては、供給圧力の低下に意味があると伝えた。
過去の統計でも、8月はXRPにとって不利な月とされる。直近13年間の8月の中央値リターンはマイナス6.15%で、平均リターンも0.54%だった。直近3年では、2023年8月がマイナス26.6%、2024年がマイナス9.17%、2025年がマイナス8.15%と、いずれも下落で終わっている。
一方、今年8月初旬の値動きは過去とやや異なる。XRPは1日遅れで1.0480ドルで短期安値を付けた後、反発し、その後は1.0818ドル近辺で推移している。U.Todayは、こうした動きについて、XRPがこれまでの季節的な軟調パターンから外れる可能性を示していると評価した。
月間リターンもプラス圏を維持している。XRPは7月に2.11%上昇し、8月も現時点で約1.93%の上昇率を記録している。供給面では、解除前に実施された7億XRPの再エスクローが、短期的な売り圧力の抑制に一定程度寄与したとの見方が出ている。
市場参加者は現在、1.0480〜1.0600ドルのレンジを主要なサポートとして注視している。この価格帯が8月中に下支えとして機能すれば、季節的な軟調地合いを克服する可能性が高まる。一方、この水準を下回れば、過去と同様の弱い相場展開が再現されるとの見方もある。