AI向けデータ整備と信頼性評価を手掛けるSelectstarは8月3日、KOSDAQの技術特例上場に向けた技術性評価を通過したと発表した。主幹事証券会社のDaishin SecuritiesとIPO準備を進め、年内にKOSDAQ上場の予備審査を申請する方針だ。
今回の評価対象となったのは、「AIの信頼性確保に向けたデータおよび評価技術」。AIの学習や性能向上に必要なデータを生成・検証し、モデルの性能と安全性を評価する技術だという。
同社はこの技術を基盤に、企業のAI開発や導入目的に応じて学習・評価データを設計・構築する「Datumoサービス」と、評価データの生成から性能・安全性評価までを支援する「Datumoプラットフォーム」を展開している。
Datumoプラットフォームは、企業がAIモデルやサービスを自社で評価・管理できるよう支援するもので、オンプレミスにも対応する。AI学習データの構築、評価基準の策定、性能・安全性評価、レッドチーミング、脆弱性分析などを支援する。
導入先としては、Shinhan Bank、Woori Bank、NH NongHyup Bank、京畿道教育庁など、金融・公共分野の顧客にAI信頼性評価ソリューションを提供してきた。海外ではグローバル企業向けにAI学習データを供給しているという。
また、政府の「独自AIファウンデーションモデル構築」事業にはSK Telecomコンソーシアムの一員として参画し、データ構築とモデルの信頼性評価を担っている。
今後は、マルチモーダル、エージェンティックAI、フィジカルAIへと評価技術の適用領域を広げる方針だ。あわせて、日本や米国を含む海外市場への展開も進める。
キム・セヨプ代表は「今回の技術性評価通過は、これまで蓄積してきたAIデータと信頼性評価技術、そして事業実績が認められた結果だ」とコメント。「IPOを通じて、AIの全サイクルに必要なデータと評価技術を提供する企業へ成長したい」と述べた。