写真=Reve AI

イタリア中央銀行の研究チームは、ステーブルコインを使った国際送金について、既存の送金手段に比べてコストや処理速度で一貫した優位性は確認できなかったとする分析結果を公表した。

7月31日付のCointelegraphによると、コストと送金時間の差は、ブロックチェーン上の手数料よりも、法定通貨への換金プロセスや各国の決済インフラの違いによって生じる部分が大きかった。

研究チームは、イタリアとブラジル、アルゼンチン、日本、アラブ首長国連邦、南アフリカ共和国を結ぶ10の双方向送金ルートで、各ルートで200USDCの送金を試験した。分析の結果、コストの大半は取引所手数料と為替コストが占め、ブロックチェーン取引手数料の比率は小さかった。

送金の総コストはルートごとに差が大きく、0.3%から約9%まで開きがあった。処理時間も、即時決済システムが整備された地域では20分以内だった一方、未整備の地域では1〜2営業日を要した。

世界銀行の平均送金コスト6.65%と比べると、ステーブルコイン送金は調査対象の多くのルートで低コストだった。ただ、比較可能な7ルートのうち、Wiseを下回ったのは3ルートに限られた。

研究チームは、各国の即時決済インフラへの投資が、ステーブルコインを活用したクロスボーダー決済の競争力向上につながる可能性があると結論付けた。送金時間は現地の決済ネットワークの品質に大きく左右されており、効率改善の余地は、ステーブルコインを法定通貨に換金しないケースでより大きいと分析している。

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