Casioが、健康管理機能を搭載したリングウオッチ「CRW-H001M-8」を中国で先行発売する。従来のリングウオッチのデザインを踏襲しながら、心拍数や睡眠などを測定できるスマートリング機能を盛り込んだのが特徴だ。
Engadgetが30日付で報じたところによると、同製品は中国市場向けに投入される予定。指に装着するリング型デバイスで、Casioのクラシックなデジタル時計をそのまま小型化したような外観を採用した。
小型のデジタルディスプレイで時刻を確認できるほか、ストップウオッチやカレンダー機能も備える。リングウオッチとしての基本的な特徴を維持しつつ、ウェアラブル機器としての機能を拡張した。
健康管理機能としては、心拍数、血中酸素飽和度、睡眠状態、体温を測定できる。歩数や消費カロリーの確認にも対応する。電池持続時間は約4~6日で、中国での販売価格は約294ドルという。
今回の製品は、Casioが展開してきたリングウオッチの流れを引き継ぎながら、用途を健康管理分野に広げた点に特徴がある。従来は時計機能やアクセサリー性が中心だったが、新モデルではスマートリングに近い機能を加えた。
デザイン面でも、一般的なスマートリングとの差別化を打ち出している。スマートリング市場では金属素材を生かしたシンプルなリング形状が主流だが、Casioはデジタル時計らしい意匠を指輪サイズで再現し、視覚的な個性を前面に出した。
Engadgetは、Ouraなど主要スマートリング各社が機能競争を続ける一方、デザイン面での差は大きくないと指摘。その上で、Casioの新製品は市場に新たなデザインの方向性を示す可能性があると分析した。
業界では、スマートウオッチとスマートリングの境界をまたぐ試みとしても注目されている。腕時計の表示機能とスマートリングの健康管理機能を1台にまとめた製品として位置付けられるためだ。
Casioにとっては、機能競争が激化するウェアラブル市場で、デザインとブランドの個性を差別化要因として打ち出す戦略ともいえる。スマートリング市場が性能中心の競争から、装着感やデザインを含めた競争へ広がるかどうかも焦点になりそうだ。
CRW-H001M-8は中国で先行発売される予定で、海外展開の時期は明らかになっていない。今後、他地域への販売拡大につながるかどうかが注目される。