写真=Shutterstock。取引所保有額の減少は、保有数量の減少ではなく価格下落の影響が大きいことを示している。

Shiba Inu(SHIB)の中央集権型取引所における保有額が、4億ドル割れに近づいている。保有額の減少は投資家の大規模な引き出しによるものではなく、SHIBの値下がりでドルベースの評価額が縮小したことが主因とみられている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが29日(現地時間)に報じたところによると、中央集権型取引所が保有するSHIBの評価額は約4億1480万ドル。価格がさらに下落すれば、4億ドルを下回る可能性があるという。

一般に、取引所保有量の減少は投資家がトークンを個人ウォレットへ移し、売り圧力が和らぐ強気材料と受け止められる。ただ、今回は取引所内のSHIB数量が大きく減少したわけではなく、トークン価格の下落が保有額縮小につながったと分析されている。

足元の値動きもこうした見方を裏付ける。SHIBは直近、出来高を伴って反発したものの、主要な抵抗線を突破できず、再び上値の重い展開となった。現在は0.0000048ドル前後で推移し、20日および50日の指数移動平均線(EMA)近辺に位置している。

短期的な焦点は、0.0000050ドル近辺にある100日EMAだ。市場では、この水準を明確に上抜けるまでは、直近の上昇はトレンド転換ではなく一時的な反発にとどまるとの見方が優勢となっている。さらに、長期的な抵抗線とされる200日EMAは約0.0000060ドルにあり、本格的な上昇局面に入るには追加の買い需要が必要との見方も出ている。

テクニカル指標も慎重な見方を支えている。相対力指数(RSI)は反発局面で買われ過ぎの水準まで上昇したが、その後は買いの勢いが弱まり、上昇モメンタムも鈍化した。月初に比べて地合いは改善したものの、反発初期に見られた強い上昇の勢いは維持できていないという。

一方、オンチェーン指標は比較的安定している。アクティブアドレス、新規アドレス、取引件数はいずれも小幅に増加しており、取引所保有額の減少が投資家参加の縮小よりも、SHIB価格の下落による評価額の目減りを強く反映していることを示唆している。

市場では、SHIBが現在水準からさらに下落した場合、取引所保有額は近く4億ドルを割り込む可能性があるとみられている。逆に100日EMAを回復すれば、取引所内の保有数量に大きな変化がなくても、ドルベースの保有額は速やかに持ち直す余地がある。

足元の取引所保有額の減少は、投資家離れというよりもShiba Inuの時価評価の弱さを映す指標といえそうだ。今後は価格動向が、取引所保有額の方向性を左右する最大の変数となる。

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