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ビットコインは6万6921ドルまで反発した後、6万3000ドル台へ押し戻された。市場では、今回の上昇を本格的なトレンド転換ではなく、「強気相場の罠」に近い一時的な戻りとみる警戒感が強まっている。

Decryptoによると、ビットコインは28日(現地時間)の取引序盤に6万2684ドルまで下落した後、持ち直しを試したものの、上昇基調を取り戻すには至らなかった。

暗号資産市場全体も軟調だった。ビットコインは一時6万3400ドル前後で2.7%下落。イーサリアムは1875ドルで4.2%、ソラナは73ドルで4.4%下落した。

直近24時間の暗号資産市場の清算額は6億7000万ドル超に達した。このうち5億3300万ドルがロングポジションに集中しており、上昇再開を見込んで積み上がっていた資金が一斉に解消された格好だ。

今回のリスクオフの発端は韓国株の急落だった。KOSPIは寄り付き直後に8%超下落し、サーキットブレーカーが発動。その影響がグローバル市場にも波及した。

米国市場の寄り付き前には、メモリ半導体株の軟調を背景にナスダック先物が下落し、原油と金もそれぞれ2%、1%下げた。こうした局面では、暗号資産が相対的に大きく売られやすい地合いとなった。

市場参加者は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にレバレッジを抑える動きを強めている。米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を3.50〜3.75%で据え置くとの見方が優勢だが、29日に予定されるケビン・ウォッシュFRB議長の記者会見が相場の変動要因として意識されている。

6月の記者会見では、ケビン・ウォッシュ議長の発言がタカ派と受け止められ、利上げの可能性は70%まで織り込まれた。2年国債利回りも16ベーシスポイント(bp)上昇した。

テクニカル面でも、反発継続より再下落を警戒する見方が優勢だ。日足ベースでは、ビットコインはここ数カ月にわたり200日指数移動平均線(EMA)と主要な雲の下で推移している。

週足では反発しても直後に売りに押し返されるパターンが繰り返されており、今週も同様の値動きになっているとの見方が出ている。

個別指標も弱い。50日EMAが200日線を下回るデッドクロスの状態が数カ月続き、価格も両線を下回って推移している。相対力指数(RSI)は46.5と、節目の50を下回った。

売られ過ぎを示す水準ではないが、明確な買いモメンタムも確認できない。スクイーズ・モメンタム指標も9本連続でシグナルが点灯しているものの、上昇方向の勢いは0.25水準にとどまった。

市場心理も下方向に傾いている。ダスタンが運営する予測市場Myriadでは、ビットコインが8万4000ドルと5万5000ドルのどちらに先に到達するかを巡る取引が行われている。

このうち65.7%は5万5000ドルへの先行到達を見込み、8万4000ドル先行は34.3%にとどまった。3月時点とはほぼ逆の構図で、市場はここ数カ月、下振れリスクを改めて織り込んできたことになる。

もっとも、上昇シナリオが完全に消えたわけではない。ケビン・ウォッシュ議長が会合後、想定以上にハト派のシグナルを示し、利上げよりも「忍耐」を強調すれば、短期的にショートスクイーズが入る余地はある。

その場合、ビットコインは6万5302ドルのフィボナッチ水準を再び試す可能性がある。米上院での「クラリティ法案」の議論再開も、規制面では追い風となり得る。

ただ、現時点のチャートを前提とすれば、反発余地は限定的との見方がなお優勢だ。外部要因による強い支援がなければ、相場の下向きバイアスは当面変わりにくいとみられている。

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