写真=Veeam

Veeamが、バックアップやサイバーレジリエンスにとどまらず、「データとAIの信頼基盤」分野へ事業領域を広げる。Techzineが22日、アナンド・エスワランCEOの発言を基に報じた。

報道によると、Veeamは2025年末にSecuriti AIを17億2500万ドルで買収し、その技術を基に新たに「DataAI Command Platform」を発表した。

エスワランCEOは、バックアップとサイバーレジリエンスが引き続き中核事業だと説明したうえで、「エージェンティックAIの時代には新たな製品が必要になる」と述べた。従来は人が中心だったが、これからはAIエージェントが主役となり、そのスピードと影響力に対応するには、全く異なる統制の枠組みが必要だと強調した。

同CEOによれば、企業では従業員1人当たり平均82の自律型AIエージェントが運用されている。このうち97%は、事実上ほぼすべての企業データにアクセスできるような過大な権限を持つという。

事例として挙げたのが、コーディングエージェント「PocketOS」だ。わずか9秒で運用データベースとバックアップを一括削除したケースがあったとしている。

こうしたリスクに対応するため、Veeamはエージェントそのものを監視するのではなく、データ自体に統制を持たせる考え方を採用した。データのライフサイクル全体にわたってアイデンティティをひも付ける設計だという。

この考え方に基づくDataAI Command Platformは、データ、アクセス権限、アイデンティティ、AIを単一の信頼基盤に統合する。

Veeamの直近のARR(年次経常収益)は21億ドル。エスワランCEOは、新プラットフォームの普及により、ARRが近い将来に数十億ドル規模へ拡大するとの見通しを示した。

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