Uracleは7月22日、AIコーディング支援ツール「Athena Code Assistant」のCLI(Command Line Interface)版の提供を始めた。金融機関の閉鎖網など、端末ベースの環境で利用できる点を訴求する。オンプレミス導入を基本とし、外部ネットワークから完全に切り離したエアギャップ環境にも対応する。
同社によると、新たに提供するCLI版は、閉鎖網環境で使われる端末上でそのまま動作するのが特徴だ。専用の開発ツールを別途導入しにくい環境でも、端末画面上でコードの作成、修正、レビューを行えるという。
銀行で多用されるPro*Cのほか、grepやawkといった既存のUNIXコマンドにも対応する。企業が従来運用してきた業務フローや自動化の仕組みとも連携できるとしている。
導入形態は、顧客のデータセンター内に構築するオンプレミス型が基本だ。インターネット接続を伴わず、外部ネットワークを完全に遮断した閉鎖網にも対応するため、ソースコードやAIとの対話内容を社外に出さずに運用できる。Uracleは、コードの持ち出しが厳しく制限される金融、公共、国防分野の要件に対応できるとしている。
Uracleのクォン・テイル代表は「銀行の基幹システムや公共の行政ネットワークなど、国内の基幹ITは今なお端末ベースの環境で運用されている一方、グローバルのAIコーディングツールはこうした現場を十分にカバーしてこなかった」とコメントした。その上で「閉鎖網の端末環境でそのまま使えるCLI版を通じ、端末ベースの作業環境におけるシステム運用自動化の需要に対応していく」と述べた。