Rippleで最高技術責任者(CTO)を務めたデビッド・シュワルツ氏は、初期に保有していたXRPとEthereumを早い段階で一部売却したことについて、「売るべきではなかった」と後悔を示した。XRPは0.10ドル、Ethereumは約1ドルで売却したといい、判断の背景には収益機会よりもリスク管理を優先する姿勢があったとしている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが21日付で報じたところによると、シュワルツ氏は過去の売却について、暗号資産の将来性を否定していたわけではないと説明した。期待リターンよりもリスク管理を重視し、自身は価格変動に強いタイプではないと振り返った。
同氏によれば、売却のルールもこうした考え方に基づいていた。妻との合意のもと、保有資産が史上最高値(ATH)を更新するたびに一部を売却する方針を取っていたという。「もっとリスクを取れる性格だったらよかったが、私はそういう人間ではない」と述べた。
Ethereumの売却についても、同じ文脈で説明した。市場で語られていた極端な価格予想は現実的ではないとみており、早期売却への批判に対しては、確率に基づく判断だったとした。「Ethereumが2368ドルに達する可能性が1%でもあると考えていたなら、1.05ドルでは売らなかった」と語っている。
現在の暗号資産ポートフォリオは、過去に比べて大幅に縮小したという。XRPの保有量は現在それほど多くなく、4月には手元に残っていた暗号資産の大半も売却したと明らかにした。
かつては約2600万XRPを保有していたとも説明した。初期にはBitcoinを売却してXRPとEthereumに振り向ける戦略を取っていたが、その後は高い収益機会よりも価格変動の小ささを重視する方向に資産配分を見直したという。
こうした判断について同氏は、将来的な大きな利益機会を逃す可能性があることも認めた。そのうえで、暗号資産は「一世代に一度あるかないかの富の機会」になり得るとしながらも、最終的にはそうした可能性より心の安定を選んだと述べた。
シュワルツ氏は「明らかに、ああしたことはしなければよかったと思う。だが妻と、ATHを更新するたびに売ると決めていた。私は本当にリスクが嫌いだ。もっとリスクに慣れていればよかったが、私はそういう人間ではない」と話している。