Adobeは、iOS向け実験的カメラアプリ「Project Indigo」に、AIが写真を評価し、撮影や編集の改善案を提示する新機能を追加した。米TechCrunchが現地時間7月20日に報じた。
今回の更新では、大規模言語モデルを活用し、写真の構図や照明、色合い、写真全体の印象などを分析。補正の方向性や再撮影時の改善点を示す。
Project Indigoは、2025年に公開されたアプリ。これまでは、プロ向けのマニュアル操作やマルチフレーム超解像、複数の撮影モードなどを提供してきた。新たに追加した写真評価機能では、構図や光の当たり方、色味、雰囲気について、プロの講評のようなアドバイスを表示する。
「撮影および編集提案」機能では、同じ場面を撮り直す際に、フレーミングや露出、画面内に写り込む要素をどう調整すべきかを案内する。既存の写真に対しては、Adobe Lightroomの編集ツールを使ってどのように補正すべきかも提案する。
Adobeは、プロンプト入力に依存する生成AI編集に加え、テキスト入力に頼らない操作も強化した。
新機能には、高度なオブジェクト削除と、AIによる被写界深度の生成も含まれる。ユーザーは、背景の人物やごみ箱、電線、柱、フェンス、車両など、削除したい対象をトグルで選択できるほか、消したいものを文章で指定することもできる。背景をぼかして、浅い被写界深度の表現を加える機能も用意した。
このほか、Adobeはスタイル変換機能も試験している。写真を水彩、ペン&インク、着色インク線画、モノクロ調、逆光風の表現に変換できるほか、希望する編集内容を文章で指定する機能も提供する。
これらの機能には、Google Geminiベースの「Nano Banana」を活用する。Adobeは、自社のFireflyを含む他モデルに切り替える可能性にも言及した。新機能はアプリ内の「AI Playground」タブでテスト中で、一部ユーザーのみに提供されている。正式提供するかどうかは未定としている。