写真=ITCEN PNS

ITCEN PNSは7月20日、耐量子計算機暗号(PQC、Post-Quantum Cryptography)への移行事業を強化すると発表した。暗号構成要素の特定からリスク分析、運用環境の切り替えまでを一貫して支援する「量子安全移行プラットフォーム」を展開する。

同社は、PQCアルゴリズムの提供にとどまらず、顧客システム内で使われている暗号構成要素を特定し、リスクを分析したうえで、実運用環境をPQCベースへ移行する取り組みを進めている。

この取り組みに向け、暗号構成要素の特定ソリューション「EdgeCS(Edge Cryptography Scanner)」、KCMVP認証ベースの暗号ライブラリ「EdgeCrypto」、PQCベースのセキュア通信適用モデルを組み合わせた段階的な移行体制を整えた。

同社によると、EdgeCSは稼働中のプロセスで利用されている暗号ライブラリを解析し、暗号構成要素を自動で特定する。特定した情報は、CBOM(Cryptography Bill of Materials、暗号構成要素仕様書)として一覧化する。

また、EdgeCryptoを通じて、国内のセキュリティ検証体系に対応した技術基盤を提供する。

ITCEN PNSのPQC移行モデルは、「検知」「分析」「適用」の3段階で進める。特定の暗号アルゴリズムの脆弱化やポリシー変更が生じた際にも、組織が暗号体系を迅速に切り替え、拡張できるようにする「暗号アジリティ(Crypto Agility)」の確保を狙う。

パク・ウォンギュ代表は「多くの企業や機関はPQCの必要性を認識していても、実際にどこから着手すべきか分からないケースが少なくない」としたうえで、「EdgeCSで暗号構成要素を把握し、EdgeCryptoで検証済みの暗号基盤を提供しながら、実運用環境までワンストップで移行を支援する。公共、金融、国防、製造など、高度なセキュリティ要件が求められる市場をリードしていく」と述べた。

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