XRP(写真=Shutterstock)

暗号資産ETF市場が持ち直す中、XRPの現物ETFは前週、純流出に転じた。7月6〜10日の純流出額は718万ドル(約11億円)で、約2カ月続いた資金流入の流れがいったん途切れた。

13日、ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、流出は特定ファンドに集中した。SosoValueの集計では、BitwiseのXRP現物ETFから729万ドル(約11億円)が流出し、その大半は8日に出た。

一方、他の主要運用会社の資金フローに目立った動きはなかった。Canary、Franklin、Grayscaleが運用するXRP関連ファンドは週間ベースで純資金移動がなく、21SharesのTOXRファンドのみ10万7400ドル(約1600万円)の流入となった。ただ、全体への影響は限定的だった。

同じ期間、暗号資産ETF市場全体は明確に持ち直した。ビットコイン現物ETFは8週続いた低迷を脱し、1億9700万ドル(約296億円)の純流入を記録。イーサリアム現物ETFも2カ月にわたる下落基調から反転し、8442万ドル(約127億円)の純流入となった。

新興アルトコイン関連商品にも資金流入が続いた。HYPE連動商品には1036万ドル(約16億円)、Solana現物ETFには93万400ドル(約1億4000万円)が流入した。

市場全体が反発する中、XRPはその流れに乗り切れなかった。ただ、今回の資金流出をもって、XRPエコシステム全体が構造的に悪化したとみる状況ではない。米国のXRPファンド7本の純資産総額は9億9665万ドル(約1495億円)と、心理的節目とされる10億ドルに迫る水準を維持した。設定来の累計純流入も14億8000万ドル(約2220億円)で、大きな変化はみられなかった。

価格面でも急落にはつながっていない。XRPは資金の再配分が進む中でも1.06ドル近辺で一時的に均衡を保った。ビットコインとイーサリアムに機関投資家マネーが向かう局面で、XRP現物ETFはいったん足踏み状態に入った格好だ。

今回の週次動向で注目されるのは、資金流出が市場全体に広がったのではなく、単一ファンドに偏った点だ。今後の焦点は、Bitwiseの資金流出が一時的な調整にとどまるのか、それともXRP現物ETF全体の方向感の変化につながるのかにある。総資産が10億ドル水準を維持できるかも、市場の関心を集めそうだ。

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