BitMine Immersion Technologiesが、直近1週間で4900万ドル相当のイーサリアムを追加購入した。保有残高は57万7038ETHとなり、流通量の約4.8%に相当する規模まで積み上がった。
Decryptが13日に報じたところによると、BitMineは先週、イーサリアム2万7801ETHを買い増した。上場企業としてイーサリアムを大量保有する財務戦略を引き続き進めている。
同日時点のイーサリアム価格は1ETH当たり1780ドル前後で推移しており、BitMineの保有資産価値は約101億ドルとみられる。
今回の買い増しについて、BitMineを率いるトム・リー氏は、イーサリアムネットワークの利用拡大が背景にあるとの見方を示した。中でも、Robinhoodのイーサリアム基盤レイヤー2(L2)ネットワーク「Robinhood Chain」を主要因として挙げている。
リー氏は声明で、2026年の主要暗号資産分野における注目事例の一つとして、7月1日に稼働したRobinhood Chainのメインネットを挙げた。Arbitrum基盤で構築された同ネットワークが、急速に存在感を高めていると説明した。
さらにリー氏は、Robinhood Chainのドル建て取引量がすでに10億ドルを超え、個別の分散型取引所(DEX)を上回る水準に達していると明らかにした。その上で、「イーサリアム基盤チェーンの実用性とプロダクトマーケットフィットを示す事例だ」と主張した。
実際、DefiLlamaの集計では、Robinhood Chainの直近1週間のDEX取引量は30億ドルを超えた。一方、同期間の取引量はイーサリアムが72億7000万ドル、ソラナが123億4000万ドルで、Robinhood Chainはなお主要ネットワークに及んでいない。
Robinhood Chainは、取引の最終確定をイーサリアム上で処理し、ネイティブガストークンとしてイーサリアムを利用する。初期のミームコイン取引で一部投資家が大きな含み益を得たことも、市場の関心を高める要因となった。85ドル相当の投資が、一時200万ドル超の含み益を生んだ例も出ている。
リー氏は、Robinhoodの2700万人の利用者がイーサリアム建てで暗号資産手数料を支払っているとし、「個人投資家の間で、イーサリアムが通貨として認識され始めている」と述べた。
もっとも、Token Terminalの集計では、Robinhood Chainのアクティブアドレスは現時点で78万8000にとどまる。利用者基盤の大きさに比べると、実際のオンチェーン活動はまだ限定的だ。
市場の反応は鈍い。イーサリアム価格は直近24時間で約2%下落し、過去1週間の上昇率も約1.3%にとどまった。BitMine株も直近5営業日で5.7%下落。13日の寄り付きは14.65ドル前後で、取引開始後には2.2%超下げた。
BitMineの今回の追加購入は、短期的な価格動向よりも、イーサリアムネットワークの利用拡大を見据えた投資といえそうだ。Robinhood Chainの初期的な取引増が今後のイーサリアム需要につながるか、実利用の拡大が続くかが次の焦点となる。