Shiba Inuのレイヤー2ネットワーク「Shibarium」で、分散型取引所(DEX)の取引高が急増した。7月10日の日次取引高は275ドルとなり、前日の17ドルから1517%増加した。規模自体はなお小さいものの、低迷していたネットワーク活動に持ち直しの兆候が出ている。
ブロックチェーンメディアのDecryptが11日に報じた。Shibarium上のDEX取引は、Shiba Inuの独自DEX「ShibaSwap」に集中した。絶対額は限定的だが、停滞していた取引が再び動き始めた点が注目される。
Shibariumでは、6月23日から月末にかけてDEX取引高がゼロの状態が続いていた。7月に入って取引は再開したものの、月初の取引高は3ドルにとどまった。その後、9日に17ドル、10日に275ドルまで増加し、短期的な反発が確認された。ネットワーク内の流動性が徐々に戻りつつある兆候とみられる。
DeFi関連の指標も改善した。Shibariumの総預かり資産(TVL)は現時点で2万4014ドルとなり、6月27日比で11.71%増、直近24時間では1.50%増だった。Shibarium基盤のプロトコルに預け入れられた資産が増加していることを示している。
ネットワーク利用も回復基調を示した。ShibariumScanによると、日次トランザクション数は7月5日以降2000件を下回っていたが、10日には5170件まで増加した。前日の1120件から361%増となった。
Shibariumは足元で減速感が出ていた一方、累計のオンチェーン活動は積み上がっている。総トランザクション数は15億6000万件超、ブロック数は約1806万に達した。今回の取引高急増が長期的なトレンド転換につながるかはなお見極めが必要だが、DEX取引高、TVL、日次トランザクション数がそろって増加したことで、低迷していたオンチェーン活動の一部回復がうかがえる。
もっとも、規模の面では他のブロックチェーンエコシステムとの差は依然として大きい。ShibariumのDEX取引高275ドルは、日次で数千万ドル規模を処理する競合ネットワークと比べればごく小さい。今回の反発は本格回復というより、低水準に落ち込んでいた活動が再び動き始めた兆しとみるのが妥当だ。
市場の関心は、この反発が持続するかどうかに移っている。Shibariumは6月末に長い取引空白を経験した後、7月に入って取引高、TVL、トランザクション数がそろって持ち直した。今後もShibaSwapを中心に取引が続き、TVLの増加が伴えば、Shibariumエコシステムの回復はさらに鮮明になる可能性があるとDecryptは伝えている。