SK hynixは10日、米NASDAQで米国預託証券(ADR)の取引を開始したと発表した。ニューヨークのタイムズスクエアにあるナスダック・マーケットサイトでは、上場を記念するオープニングベルのイベントを開いた。
式典には、チェ・テウォンSKグループ会長、チェ・ジェウォン首席副会長、クァク・ノジョンSK hynix CEOら、グループおよび同社の主要経営陣が出席した。
SK hynixは、メモリを多層に積層して処理速度を高める高性能メモリ「HBM」で強みを持つ。HBMはAI演算に必要なデータを高速で処理するため、AIアクセラレーターの性能を左右する重要部材とされる。
AIの普及に伴ってデータセンター投資が拡大し、HBM需要も急増する中、同社は今回のADR取引開始を通じて米資本市場で投資家基盤を広げ、AI分野の中核パートナーとしての地位強化を狙う。取引開始に先立っては、米国、欧州、アジアの主要地域で機関投資家向けロードショーを実施し、AIメモリ市場をリードする競争力と成長性への関心を集めたという。
クァク・ノジョンCEOは記念あいさつで、信頼、革新、成長の3点を強調した。「信頼してくれた投資家と顧客に感謝する。革新を通じてメモリ技術の可能性を広げ、ともに歩んできた従業員がより大きな成果を得られるよう支援する」と述べた。その上で、「SK hynixは技術リーダーシップを証明し、AIが活用されるあらゆる領域を支えていく」と語った。
同社は今回の取引開始について、資金調達にとどまらず、次世代コンピューティングのエコシステムとの接点を強める契機になるとみている。ADRの募集代金の払込日は米国時間14日で、裏付けとなる新規普通株は29日ごろ、韓国取引所の有価証券市場に追加上場される予定だ。