Dogecoinのデリバティブ市場でロングポジションがショートを大きく上回り、投資家の反発期待が強まっている。一方で、現物価格は主要移動平均線を下回って推移しており、相場全体ではなお慎重な見方も残る。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが10日(現地時間)に報じたところによると、主要暗号資産取引所におけるDogecoinのロング・ショート比率は、総じて強気方向に傾いている。
足元で注目されているのは価格そのものよりも市場心理だ。Dogecoinはここ数カ月、弱含みの展開が続いてきたが、デリバティブ市場では反発を先取りするようなポジション構築が進んでいる。各種データからは、投資家心理が明確に強気へ傾いていることがうかがえる。
取引所別では、OKXで強気姿勢がより鮮明だった。ロング・ショート比率は3.5倍近くに達した。Binanceでもショートに対してロングが約2.5倍となり、上位トレーダーに限ってもロングが3倍超の水準を維持した。
こうした動きは、個人投資家だけでなくプロトレーダーも含め、Dogecoinの上昇余地を意識していることを示している。ただ、デリバティブ市場の強気センチメントとは対照的に、現物市場ではなお上値の重い展開が続いている。
テクニカル面では、長期トレンドの反転はまだ確認されていない。200日移動平均線は50日線と100日線を上回っており、Dogecoinの価格もこれら主要移動平均線の下で推移している。買いが入っているとはいえ、長期の下落基調を転換したとは言い切れない状況だ。
もっとも、市場の関心は0.07ドル(約11円)近辺に集まっている。Dogecoinは長い下落局面を経て直近の安値から持ち直しており、足元では下げ止まりの兆しも見せている。相対力指数(RSI)も売られ過ぎ圏から回復し始めており、売り圧力の弱まりを示唆している。
今後の焦点は、上値抵抗線を突破できるかどうかだ。0.08ドル(約12円)近辺のレジスタンスを上抜け、その後0.09ドル(約14円)を突破できれば、足元の強気ポジションが実際の価格反発につながる可能性がある。
半面、リスクも小さくない。ロングに大きく偏った状態でDogecoinがサポートラインを維持できず再び下落すれば、レバレッジをかけた買いポジションの清算が一斉に進む恐れがあると、U.Todayは伝えている。