Shiba Inuのバーン(焼却)規模が8日に急増した反動で、翌9日は換算額で13ドルまで落ち込んだ。価格は持ち直したものの上昇幅は限られ、相場の反発は現物ではなくデリバティブ市場が主導しているとの見方が強まっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが10日に報じたところによると、8日のバーン量は1億1319万2435SHIBと、直近およそ6カ月で最大を記録した。一方、9日の過去24時間ベースのバーン量は264万SHIBにとどまった。
Shibburnの集計では、この24時間のバーン額は13ドルにすぎなかった。前日の大規模バーンから一転して失速した格好だ。ただ、週次ではなお高水準を維持している。直近7日間のバーン量は1億5483万SHIBで、週間バーン率は312%増。直近30日間の累計バーン量は2億3006万SHIBだった。
一方、値動きは限定的だった。Shiba Inuは0.000004ドル台で推移し、暗号資産市場全体に対する慎重姿勢も根強かった。記事執筆時点では、過去24時間で2.14%上昇の0.00000438ドル。市場全体の反発に連れ高となったが、上昇は小幅にとどまった。
足元の反発を主導したのは、現物よりもデリバティブ市場とみられている。暗号資産市場では週末にかけて複数銘柄が上昇したが、未決済建玉(オープン・インタレスト)の増加を踏まえると、今回の戻りはデリバティブトレーダー主導の動きと解釈されている。現物市場の買いはなお力強さを欠いている。
デリバティブ関連の指標は強弱が分かれた。暗号資産デリバティブ市場全体の24時間取引高は6%減の1410億ドルだった一方、未決済建玉は3.82%増の1106億6000万ドルだった。
Shiba Inuでも同様の傾向がみられた。デリバティブの日次取引高は42.69%減の4188万ドルに縮小した一方、未決済建玉は7.53%増の2820万ドルへ増加した。
こうした取引高の減少と未決済建玉の増加という食い違いは、投資家心理の慎重さを映していると受け止められている。U.Todayは、変動の大きいマクロ環境の中で、投資家がレバレッジを伴うポジション構築に積極化していない可能性を示していると伝えた。週次のバーン指標は改善したものの、価格や需給の面では、強いトレンド転換を裏付ける材料はなお乏しいという。
今後の焦点は、大規模バーンが再び続くかどうかより、現物需要が実際に回復するかに移りそうだ。デリバティブ指標の改善だけでは、足元の価格反発の持続性を見極めにくいためだ。