Samsung Displayは7月10日、中国・上海の国家会展センターで開催される「Bilibili World 2026」に初出展すると発表した。世界最大級のゲーミング市場をにらみ、現地での訴求を強める。
Bilibili Worldは、中国のコンテンツプラットフォーム「Bilibili」が2017年から開催している年次イベントだ。Samsung Displayは約90坪規模のブースを設け、Samsung OLEDとQD-OLEDを搭載したスマートフォン、ノートPC、モニターによる体験展示を実施する。
ブースでは、中国の大手ゲーム企業Tencentと連携し、新作ゲーム「Honor of Kings: World」の世界観を前面に打ち出す。来場者は各種デバイスで中国の大型ゲームタイトルを体験できるという。
「Honor of Kings: World」は、中国の人気モバイルゲーム「Honor of Kings」をベースにしたオープンワールド型アクションRPG。AAA級タイトルとして開発されており、写実的なグラフィックスと華やかな戦闘シーンを特徴とする。
Samsung Displayは体験ゾーンにLCD製品もあわせて展示し、ディスプレー性能の違いによる没入感やプレー体験の差を比較できるようにした。
展示関係者は、「ブースは『Honor of Kings: World』の主要な舞台である『稷下広場』をモチーフに、コロッセオのような円形構造で設計した」と説明した。その上で、「ゲームの世界観を再現した空間でOLEDとQD-OLEDを体験することで、現実感のある没入体験と高揚感を味わえる」としている。
今回の展示では、ゲーミングノートPC向けOLEDブランド「OBLYX」も初公開する。名称は、深い黒色を持つ天然ガラス「Obsidian」に由来する。Samsung Displayによると、OLEDならではの黒表現、デザイン競争力、ゲーミング性能を象徴しているという。
同社は、さまざまな画面サイズとリフレッシュレートに対応したOBLYXのラインアップを展開し、ゲーミング市場の取り込みを図る考えだ。
中国のゲーミング市場は、利用者数が約6億8000万人に上る世界最大規模の市場とされる。モバイルゲーム需要の拡大に加え、高品質ゲームの普及を追い風に成長が続いている。
調査会社Omdiaによると、中国のゲーミングOLEDノートPC市場の年平均成長率は2023〜2025年に1449%となり、世界市場の405%を大きく上回った。
チョン・ヨンウクIT戦略マーケティングチーム長(専務)は、「中国ではゲーム産業の成長と高スペックコンテンツの拡大が重なり、差別化されたゲーミングディスプレーへの需要が高まっている」とコメントした。
その上で、「Bilibili Worldのような展示会を通じて中国のゲーマーと直接接点を持つとともに、中華圏のIT顧客との協業も拡大し、急成長する中国ゲーミングディスプレー市場での存在感を高めていく」と述べた。