Solana(SOL)を巡る市場の弱気センチメントが、2026年に入って最も強まっている。SNS上ではネガティブな見方が広がり、取引量も年初来の低水準まで落ち込んでおり、投資家心理の冷え込みが目立ってきた。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが9日(現地時間)に報じたところによると、オンチェーン分析プラットフォームのSantimentは、Solanaの下落局面が続くなか、ソーシャルメディア上の弱気な見方が年初来で最も高い水準に達したと明らかにした。市場参加者の動きも鈍っているという。
価格指標にも同様の傾向が表れている。Solanaは77.80ドル前後で推移し、直近7日間の取引量は約22億7000万ドル。取引量は1月下旬以降、減少基調が続いている。
弱気センチメントを示す指標は14.05まで上昇し、2025年11月以降で最高水準を記録した。
市場の期待と実際の値動きがかみ合っていないことも、心理悪化の一因とみられている。足元では、Solanaエコシステムにおけるトークン化株式や実物資産連動型資産(RWA)を巡る期待が広がっているが、SOL価格は目立った上昇につながっていない。
Santimentは、こうした期待が価格反発に結び付かず、多くのトレーダーが失望感を強めているとの見方を示した。
値動き自体も、反発を裏付けるには力強さを欠いている。SOLは直近1週間で0.92%、直近1カ月で16%上昇した一方、年初来では37%下落し、過去12カ月では49%下落している。長期保有者の多くが依然として大幅な含み損を抱えていることも、弱気心理を強める要因として挙げられた。
もっとも、Santimentは現状を一方向の弱気シグナルとだけ見ているわけではない。極端な悲観論と商いの薄さが、過去には想定外の反発に先行した例もあるとし、買い圧力が戻れば、資金力の大きい参加者が相場を動かしやすくなると分析した。
あわせて、Solanaは「関心は低い一方でFUDは高い」局面に入った可能性があると指摘した。投資家心理が改善すれば、価格上昇の余地が広がる可能性があるという。
ただ、Santimentは直ちに上昇相場入りを示唆したわけではない。足元は、市場心理の変化を追う逆張り投資家にとって、歴史的に注視に値する局面だと位置付けている。
市場関係者の一部も、現在の価格帯に注目している。市場アナリストのミハエル・バン・デ・ポペ氏は最近のコメントで、足元のSolanaは徐々に魅力的な水準に近づいていると述べた。
そのうえで、73~76ドルのレンジを維持したまま再び上昇に転じれば、心理的節目である100ドルに向けた動きに備えるシグナルになり得るとの見方を示した。
当面の焦点は、取引の回復と投資家心理の反転にある。トークン化株式やRWAを巡る期待が価格モメンタムに結び付かないなか、SOLが73~76ドルのサポート帯を維持しながら買いを呼び込めるかが次の注目点となる。