XRPは、今回の下落局面で0.6~0.8ドル台が下値メドになる可能性がある。ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が今月9日、チャート分析として報じた。長期の上昇トレンドラインが0.63~0.70ドルに位置しており、1ドルの節目を明確に割り込んだ場合の有力な支持帯として意識されているという。
XRPは2025年7月に付けた過去最高値(ATH)の3.66ドルから、足元では70%超下落している。先月には年初来安値の1.008ドルまで下げ、その後いったん持ち直した。ただ、市場ではこの水準で底打ちしたのか、なお見極めがついていない。
分析の軸となっているのは、2020年初から形成されてきた長期の上昇トレンドラインだ。XRPは2020年3月、新型コロナウイルス禍による急落で0.11ドルまで下げた後、安値を切り上げる展開を続けてきた。
その後も、強気相場の調整局面や弱気相場で同様の値動きが繰り返され、チャート下限には一貫した支持線が形成されたとみられている。
過去の主要な安値も、このトレンドライン近辺で付けたケースが多い。XRPは2020年11月に0.79ドルまで上昇した後、同年12月に米証券取引委員会(SEC)がRippleを提訴したことを受けて急落した。
もっとも、2020年12月末には0.1713ドル近辺で強い下値支持を確認し、その後は2021年4月に1.96ドルまで反発した。
2022年の弱気相場でも似たパターンが見られた。Terraエコシステム崩壊をきっかけに市場全体が急落する中、XRPは2022年6月に0.29ドルまで下落したが、この水準は上昇トレンドラインと重なっていた。そこで買いが入り、以後この安値を下回ることはなかった。
2024年も同様だ。XRPは2024年7月に0.3834ドルまで下落し、再びトレンドラインを試したが、同水準で下値を支えられた。
2020年3月の0.11ドル、2020年12月の0.1713ドル、2022年6月の0.29ドル、2024年7月の0.3834ドルはいずれも、過去6年間にわたり長期の上昇トレンドラインが支持線として機能した事例と位置付けられている。
こうした過去の値動きを踏まえると、2025年10~12月期に始まった今回の下落でも、価格が再びこの支持帯に引き寄せられる可能性があるという。現在のトレンドライン水準は0.63~0.70ドルと算出された。
このため市場では、XRPが1ドルを維持できなければ、0.6~0.8ドル台で下げ止まるとの見方が出ている。
需給面でも、近い価格帯に出来高が集中している。URPDベースでは、0.80ドルで9億2300万XRP、0.62ドルで11億6000万XRPが取引されたと集計された。
大きな出来高を伴った価格帯が長期トレンドラインと重なることから、このゾーンは下値支持として最も妥当な価格帯とみなされている。
もっとも、今回の分析はあくまでテクニカル上の支持帯を示したものにとどまり、足元の価格が直ちに同水準まで下落すると断定する内容ではない。市場の関心は、XRPが1ドル近辺を維持できるか、それとも過去に複数回下値を支えた長期上昇トレンドラインまで再び下落するかに集まっている。