XRP(写真=Shutterstock)

XRP市場で投資家の様子見姿勢が強まっている。Binanceでは出来高指標と先物未決済建玉がそろって低下しており、市場参加の鈍化が数値にも表れてきた。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが9日(現地時間)に報じたところによると、XRPは軟調な値動きが続くなか、Binanceベースの出来高Zスコアがマイナス圏に低下した。先物未決済建玉も3カ月ぶりの低水準となった。

BinanceのXRP出来高Zスコア(30日)は足元でマイナス0.59前後を記録した。XRP価格が1.09ドル近辺で推移するなか、出来高が直近30日平均を下回っていることを示している。

この指標はここ数カ月の間に3を上回る場面も複数あった。その際は取引が急増し、価格のボラティリティも高まったが、その後は徐々に低下し、再びマイナス圏に入った。市場のモメンタムと参加度が弱まっていることがうかがえる。

もっとも、出来高の減少だけで一段安を示唆するわけではない。新たな資金流入の材料を見極めようとする局面では、投資家の様子見姿勢が強まり、同様の動きが出やすい。Zスコアが平均以下の状態が長引けば、上昇局面でも下落局面でも足元のトレンドの勢いは鈍りやすい。

先物市場でも同様の傾向が出ている。Binanceのデータでは、XRP先物の未決済建玉は約3億9700万XRPまで縮小し、3カ月ぶりの低い水準となった。同時点のXRP価格は1.09ドル前後で、週間では5.4%下落していた。

未決済建玉の減少は、先物契約の残高が減っていることを意味する。既存ポジションの解消や、新規ポジション流入の鈍化によって生じるのが一般的だ。今年初めと比べると、レバレッジを伴う取引は目に見えて減速している。

ただ、この数値だけで相場の方向感を決めつけることはできない。未決済建玉の低下が直ちに一段安につながるとは限らないものの、XRP先物市場への参加者が減っている点は明確だ。投資家がポジション調整を進めながら、より明確な方向感を見極めようとしている状況を示している。

外部環境も重荷となっている。XRPは年初来で40%超下落しており、この流れが続けば、2022年の弱気相場以降で最大の年間下落率となる可能性がある。暗号資産市場全体が軟調に推移するなか、XRPも同様の売り圧力にさらされている。

今後の焦点は、価格反発とともに流動性が戻るかどうかだ。XRP価格の回復に合わせて未決済建玉が再び増加すれば、資金の再流入と取引活動の持ち直しを示すシグナルとなり得る。一方、未決済建玉の減少が続けば、市場参加者が慎重姿勢を維持し、より強い方向感が出るまで様子見を続けているとみられる。

キーワード

#XRP #Binance #暗号資産 #先物 #先物未決済建玉 #出来高
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.