XRPはビットコインに対して数カ月にわたり軟調な推移が続いており、年初来安値圏に接近している。ドル建てでも過去1年で53%下落したほか、XRP現物ETFからの資金流出も重なり、相場は下げ止まっていない。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが9日(現地時間)に報じたところによると、XRP/BTCの取引ペアは7月に入って再び弱含み、0.00001735BTC近辺で推移している。
市場データでは、XRPは6月にいったん横ばいから小幅に持ち直したものの、7月初旬に再び下落に転じた。XRP/BTCは直近数カ月の安値を下回っており、年初来で最も低い終値を付ける可能性も意識されている。
チャート上でも高値と安値の切り下げが続いており、戻り局面でも売りに押される展開となった。
ドル建てでも弱さが目立つ。XRPの対ドル価格は過去1年で53%下落しており、対ビットコインでは相対的な出遅れがより鮮明になっている。
こうした局面では、機関投資家需要の鈍化も重しとみられている。8日にはXRP現物上場投資信託(ETF)が729万ドル(約109億円)の純流出を記録した。伝統金融市場を通じた機関投資家資金の冷え込みが、XRP相場の追加的な下押し要因になったとの見方が出ている。
一方、需給面の指標が全面的に弱いわけではない。オンチェーン分析企業CryptoQuantは、BinanceにおけるXRPの希少性指数が直近3日間で約0.77まで上昇したと明らかにした。
これは、世界最大の暗号資産取引所であるBinanceにおいて、2024年半ば以降で最も高い供給不足の水準に相当するという。中央集権型取引所内の供給減少を示すシグナルと受け止められているが、現時点では相場の下押し圧力を打ち消すには至っていない。
もっとも、支援材料がなかったわけではない。Rippleは最近、カンザス大学と5年間のスポンサー契約を締結した。これにより、XRPのスポーツファン層への認知拡大が見込まれる。
また、欧州のポストトレード大手Clearstreamは、規制下のカストディサービスの対象にXRPを追加した。
それでも市場の方向感は変わっていない。こうした好材料が出た後も、XRPは足元の価格水準を維持できずにいる。
現物ETFからの資金流出と、対ビットコインでの構造的な弱さが続く限り、市場では短期反発よりも相対価値を維持できるかが先に問われそうだ。直近まで続いていた資金流入の勢いが一服する中、投資家は今回の流出が一時的な調整にとどまるのか、それともトレンド転換の始まりなのかを注視している。