SpaceXに関連する暗号資産ウォレットが9日、約88ドル相当のビットコインを同社管理下の別ウォレットに送金した。ブロックチェーン上で動きが確認されたのは約6カ月ぶり。送金額が極めて小さいことから、市場では大規模な売却ではなく、内部点検を目的としたテスト送金との見方が広がっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、送金は9日(現地時間)に確認された。対象となったのはSpaceXにひも付けられたウォレットで、送金先も同社が管理する別のウォレットだった。
今回注目されたのは、取引額の小ささと送金のタイミングだ。公開データによれば、SpaceXは1万8700BTC以上を保有しており、足元の価格ベースでは約11億6000万ドルに相当する。今回動いたのは、そのごく一部にすぎない。
オンチェーンデータを追跡するArkham Intelligenceは、今回の送金について売却準備を示す明確なシグナルではないとの見方を示した。分析では、取引はテスト送金のように見えるとしている。
企業や機関投資家の間では、ウォレットアドレスやカストディ体制が正常に機能しているかを確認する目的で、少額の送金を先行させるケースがある。今回も同様の内部確認の一環だった可能性がある。
一部では、SpaceXが今後の保有資産の運用に向けた準備を進めているのではないかとの見方も出ている。ただ、現時点で確認できるのは、少額のビットコインが同社管理下のウォレット間で移動したという事実にとどまる。
保有規模の大きさから、わずかな動きでも市場の関心は高い。今回の送金も金額そのものより、今後追加の移動が続くのか、それとも単発の点検で終わるのかという点に注目が集まっている。