ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインが6万3000ドル台を回復した。ドナルド・トランプ米大統領のイラン関連発言を受けて市場心理が改善し、米株高と暗号資産市場でのショートの清算が相場を押し上げた。短期的には、6万4700ドルを終値ベースで回復・維持できるかが焦点となっている。

Cointelegraphによると、9日(現地時間)のBTC/USDは6万3000ドル台に乗せ、前日比で約1.5%上昇した。同日の米国株もそろって上昇し、前日の下落分を一部取り戻した。こうした流れを受け、暗号資産市場にも買い戻しが広がった。

相場反転のきっかけとなったのは、トランプ氏のイランを巡る発言だ。トランプ氏は、イランとの和平交渉は終わったとした一方で、イラン側は交渉を望んでいるとの認識も示した。

市場の反応は早かった。Coinglassの集計では、直近24時間の暗号資産市場におけるショートポジションの清算額は1億ドル(約150億円)近くに達した。価格上昇を受け、売り方の買い戻しが進んだ格好だ。

市場参加者は短期的な重要水準にも注目している。トレーダーのKillaは「現在の値動きはまったく弱気ではない」と指摘し、今後数カ月はボラティリティの高いレンジ相場が続く可能性があるとの見方を示した。その上で、6万8000ドルを新たなショートを検討する水準として挙げた。

アナリストのJayも、買いの勢いはまだ失われていないとみている。「強気勢はなお主導権の奪回を狙っているように見える」と述べ、今回の上昇が単なるテクニカルな戻りにとどまらず、サポート回復につながる可能性があると分析した。

終値で意識される水準も示された。Daan Crypto Tradesは、ビットコインが現在6万1300ドルから6万4700ドルのレンジで推移しているとした上で、6万4700ドルを日足終値ベースの重要ラインに挙げた。「ビットコインは6万1300ドル〜6万4700ドルのレンジで推移しており、前日のリスクオフの売りの後、今朝は再び上昇した」と述べている。

目先のポイントは、今回の反発がレンジ上限の突破につながるかどうかだ。市場は中東情勢を巡る発言をきっかけに持ち直したが、6万4700ドルを終値で明確に上回れるかが、短期的な方向感を左右しそうだ。

ビットコインの底打ちを巡っては、なお見方が分かれている。足元では教科書的な底固めが進んでいるとの分析がある一方、マクロサイクルの観点からは、なお一段の下値余地を指摘する声もある。今回の反発がトレンド転換のシグナルとなるのか、それともレンジ内の戻りにとどまるのか。当面は日足終値と買いの持続力が判断材料となる。

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