写真=Samsung Electronics

Samsung Electronicsの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold8」を巡り、カメラ性能の強化、バッテリー容量の拡大、価格設定が主な焦点となっている。一方、端末の薄さを損なう可能性があるSペンの復活には、慎重な見方も出ている。

米ITメディアのTechRadarは7月4日(現地時間)、Galaxy Z Fold7を1年間メイン端末として使った経験をもとに、次期モデルのGalaxy Z Fold8に期待する点と、不要だとみる要素を整理した。

まず課題として挙がったのがカメラだ。Galaxy Z Fold7は折りたたみというフォームファクターでは強みを示した一方、撮影性能ではSamsung Electronicsのフラッグシップモデル「Galaxy S26 Ultra」に及ばないと評価された。2億画素センサーや望遠カメラの構成、ズーム性能で差が大きいという。

そのため、流出情報のようにGalaxy Z Fold8が「Ultra」モデルとして投入されるのであれば、カメラもUltra級の仕様が求められるとの声が出ている。高価格帯の折りたたみ端末でありながら、カメラ性能が一般的なフラッグシップモデルを下回れば、製品全体の評価に影響しかねないためだ。

価格も重要な論点だ。メモリやストレージのコスト上昇を背景に、Galaxy Z Fold8が前モデルより値上がりする可能性が指摘される一方、一部の設計変更はコスト抑制につながるとの見方もある。ただ、Snapdragon 8 Elite(第5世代)や12GB RAMの採用が取り沙汰されており、販売価格が下がるかどうかはなお不透明だ。

バッテリー改善を求める声も大きい。Galaxy Z Fold7は前モデルと同じ4400mAhを維持し、Samsung Electronicsはチップセットやソフトウェアの最適化によって駆動時間を伸ばしたと説明してきた。しかし、実際の利用者からは、想定より早く電池が減るとの反応も少なくない。

流出情報では、Galaxy Z Fold8が4800mAh、Ultraモデルが5000mAhのバッテリーを搭載する可能性があるとされる。中国メーカー各社が7000mAh級のシリコンカーボン電池を採用する流れと比べれば大幅な増強とは言いにくいが、既存ユーザーの不満を和らげる材料にはなりそうだ。

ディスプレイでは、Galaxy S26 Ultraに搭載された「プライバシーディスプレイ」機能にも言及があった。モバイルバンキングやパスワード入力時などに画面ののぞき見を防ぎやすくする機能で、Galaxy Z Fold8のUltraモデルに採用されれば差別化要因になり得る。ただ、現時点でこれを裏付ける流出情報は確認されていない。

一方で、Sペン復活には否定的な見方が示された。Galaxy Z Fold7の大きな利点の1つが薄型化だっただけに、Sペン収納のために端末が再び厚くなるのは望ましくないという。携帯性や握りやすさを損ねてまで、Sペンを復活させる必要性は大きくないとの見方だ。

TechRadarは最終的に、Galaxy Z Fold8の課題は単純に機能を増やすことではなく、全体のバランスにあるとみている。カメラはUltra級へ引き上げ、バッテリーは実使用での不満を減らし、価格面では高価格帯の折りたたみ端末として納得感のある仕様を示せるかが問われる。同時に、Galaxy Z Fold7の強みである薄さと携帯性を維持できるかも、次期モデルの重要な焦点になりそうだ。

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