Apple初の折りたたみiPhoneとされる「iPhone Ultra」について、発売初期に深刻な供給不足が生じる可能性が浮上している。9to5Macが5日(現地時間)に伝えたところによると、Appleが9月に発表しても、初期出荷は大きく絞られ、実際の出荷時期が1〜2カ月ずれ込む可能性があるという。
9to5Macの報道によれば、サプライチェーンアナリストのミンチー・クオ氏は、iPhone Ultraの生産台数が年末までに最大800万台に達する一方、第3四半期分は最大100万台にとどまるとみている。このため、発表直後に販売が始まらず、iPhone Xと同様に出荷開始が後ろ倒しになる可能性があるとしている。
発売後もしばらくは入手しにくい状況が続きそうだ。配送待ちは4〜6週間、あるいはそれ以上に及ぶ可能性があり、少なくとも12月までは需給逼迫が続くとの見方が出ている。販売開始後も、店頭ですぐに購入できない可能性がある。
価格は従来の観測と大きく変わっていない。iPhone Ultraは2300〜2500ドルになる可能性が取り沙汰されている。Apple初の折りたたみモデルとして、既存のiPhoneラインアップとは一線を画す超高価格帯に位置付けられる公算が大きい。
仕様面では、5.5インチの外部ディスプレイと7.8インチの内部ディスプレイを搭載するとの見方がある。開いた状態での厚さは5mm未満となり、「iPhone Air」より薄くなる可能性があるとの予測も維持された。
供給不足が長引けば、転売市場で価格が大きく上振れする可能性もある。クオ氏は、iPhone Ultraが実売価格を50〜100%上回る水準で取引される可能性があると指摘した。一方で、発売初期の高い関心と供給制約は、2027年第1四半期ごろには和らぐと予想している。
Appleにとって今回の投入は、新製品の発表にとどまらず、折りたたみスマートフォン市場への参入を占う試金石となる。ただ、当面は需要そのものよりも供給制約が大きな変数となりそうだ。実際の需要規模についても、供給が安定する局面で見極めが進むとみられる。
業界では、Appleが初の折りたたみiPhoneを通じて、プレミアムスマートフォン市場で新たな需要を掘り起こせるかに注目が集まっている。一方、高価格帯であることに加え、初期供給が限られるため、発売直後の評価は販売台数そのものより、待機需要や市場の反応を軸に進みそうだ。