Appleが今秋投入するAI対応の新しいSiriは、Apple Intelligence対応端末に限って提供される見通しだ。iPhoneではiPhone 15 Pro以降が対象となり、iOS 27へ更新しても旧機種では主要なAI機能を利用できない可能性がある。
米ITメディアのEngadgetが4日(現地時間)、こう報じた。報道によると、新Siriの機能はApple Intelligenceを利用できる端末でのみ有効になる。
対応するiPhoneは、iPhone 15 Pro以降。iPadとMacはAppleシリコン搭載モデルが対象となる。2024年モデルのiPad miniも、iPhone 15 Proと同じSoCを採用しているため、対応端末に含まれる。
iPhoneでは、「設定」アプリ内に「Apple IntelligenceとSiri」の項目が表示されていれば対応端末だと確認できる。この項目が表示される端末は、今秋のiOS 27正式版の配信後にAI対応Siriを利用できる見込みだ。
新しいSiriは、従来の音声アシスタントよりも、ユーザーごとに最適化された指示処理を重視するという。単純な質問応答にとどまらず、要求の文脈を理解し、複数のアプリをまたいで必要な情報を扱いながら処理を実行する点が中核になるとみられる。
こうした対応端末の制限は、単なる機能の線引きではなく、AI処理に必要な性能を踏まえた措置と受け止められている。Apple Intelligenceは、端末内処理とクラウドベースの演算を組み合わせる仕組みで、一定水準以上のチップ性能とメモリ容量が必要になるという。
一方で、旧型iPhoneの利用者には影響が及びそうだ。iOS 27自体には更新できても、肝心のAI機能は利用対象から外れる可能性があるためだ。新Siriの投入が、次世代iPhoneへの買い替え需要を後押しするとの見方も出ている。
提供開始当初は、利用対象がさらに限定される可能性もある。Appleは新Siriを当初ベータ版として配信するとしており、対応端末に自動適用されるのではなく、利用者が参加を選ぶ方式になる公算が大きい。iOS 27の開発者向けベータ版で順番待ちリストへの登録が必要だったのと同様に、新Siriでも参加型の運用が採られる可能性がある。
今回のSiri刷新では、iOSのバージョンよりもApple Intelligence対応の有無が重要な基準になる見通しだ。AppleがAI機能の提供範囲を端末性能に応じて切り分け始めたことで、今秋の新Siriは旧型iPhoneと最新機種の機能差をより鮮明にしそうだ。